証券業界の話の続きだが、私が野村に移った1991年は、バブル崩壊後の「証券スキャンダル」の時代で、当時の大蔵大臣、橋本龍太郎から
4大証券は「営業停止」を喰らった。
★しかし、「営業停止」は結果的に見て、証券会社の経営業績には、さほど、コスト面ではプラスもあったと思う。その理由は
①機関投資家の買い注文に突き合わせる、「株式在庫」をその期間は、持つ必要は無かったからだ。
「東証上場銘柄の有料株式」を万遍なく、在庫で持つのは大変だ。買う時に高額な手数料がかかるし、在庫でもって、値上がりし含み益が出ればよいが
値下がりして、「含み損」が出れば、企業会計原則では、「巨額な含み損」は、会社決算上、損失処理しなくてはならない。
「株在庫」だけではなく、機関投資家の東京海上が「東急電鉄株100万株売りたい」と言ってきたら、
ロット(株式の単位)から言って、市場で消化できなければ、現金で買い取らなければならない。
「運転資金」が減り、キャッシュフローが悪くなる。
「怖いお客さんの機関投資家(生損保)」からの注文を受けなくて良い時は、意外と、コストは減る。
②「生き馬の目を抜く営業マン」は、上司に根回しをして休暇を取り、シティホテル(死語か)でお客さんと合って、ビッグディールを決める奴もいた。
勿論、注文は、「営業停止明け」に執行する。・・・この行為は、今では証券取引法の違反行為になっている。
★営業マンは、客から、売買注文を受注したときは、2分以内に注文を執行(オンライン端末に入力して市場につなぐ)しなくてはならない。
*写真は証券スキャンダル当時の大蔵大臣の橋本龍太郎
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