≪池田勇人の構築した宏池会の「政治資金調達システム」≫
吉田茂から分れた、池田派(宏池会)佐藤派は、二人とも総理になったので「吉田学校」と呼ばれ、また
自ら、「保守本流」と自称して、他派閥を見下していた。それが、佐藤派を継いだ田中角栄と宏池会の大平正芳の盟友関係に繋がる。
池田勇人は京都大学法学部で、後の野村証券社長の奥村綱雄と同期で仲が良かった。
★1991年、私がNECから、野村証券にヘッドハンティングされた時、主任(係長)から課長で処遇してくれた。
何と年収が2.5倍になった。元々電機メーカーは薄給である。
給料明細を見て、喜ぶ私に、その時の上司が、自慢げに教えてくれた。
上司「何故、うちの会社が、お前がまえいた会社より給料が高いかわかるか?」
私「わかりません」
上「お前の会社は、半導体の設備投資や工場を建設したり、技術開発で金がかかるだろう。そして、PCなど家電製品は、製品在庫を持たなければならない。
だから、社員の給料に回す金がない。それに比べて、我が業界は「在庫」を持つ必要は無いんだ。そこが違う。」
私「株注文は、取次だけだからわかりますが、じゃあ、「投資信託」はどうなるんですか?」
上「君ねえ、「投資信託」と言う家電製品が有るわけじゃないんだよ。あれは、「新○×○×投資信託発売」と言うキャンペーンをやって
購入希望客から、金を集める。そして、引き換えに「預かり証」を発行して手渡すだけ、印刷費しかかからない」
★私は、一旦納得したが、後に本部勤務になって、大手の証券会社も「在庫」を持たざるを得ないことが分かった。それも上場株式(証券取引所で売買できる株式)
と言う。在庫。
★例えば、機関投資家の「日本生命」が野村証券に「新日鉄100万株を買ってくれと言う「買い注文」が入る。
こういう、金融法人、機関投資家のビッグ・ディール(大きな取引)は、大手証券では普通、本社の株式部と言う組織が担当する。
ただ、もしその時、株式部の担当が、東証の新日鉄の売り注文を全部集めて、10万株しか集められなかったらどうなるだろうか?
担当「すいません。10万株しかかえませんでした。」
日本生命「ふざけるな(怒)主幹事証券他者に代えるぞ(怒)」と怒られる。始末はどうするか?
本社の株式部長が、「始末書」を書いて、日本生命の財務部長に土下座に行く。しかし、哀れ、この株式部長は責任を取らされて、左遷か降格となる。
*写真は宏池会のタニマチだった元野村朱建社長の奥村
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