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Channel: 伏見顕正(あきまさ)の「時を斬るブログ」
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【ダヤン氏寄稿】伏見英語塾―特別編

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伏見様及び読者の皆様:

片目のダヤンです。今回は、「伏見英語塾―特別編」ということで。

先ずは、サラリーマン時代、遭遇したモサドエージェントの言葉から。「英語はどうしようない友人だ。

でも、他の言語ではお互いの意思の疎通が図ることができないから」

(English is deadly friend, but we can’t communicate with other languages each other)。

次は、イスラエル大使館で遭遇したヘンリー・キンシンジャー博士。「実を云うと、ボクは英語を話したくないんだ。

しかし、この会議室の中にドイツ語を話す者がいるかい?」

(To level with you, I don’t want to speak English, but is there anyone who speaks German in this conference room?)

何となく、判りましたでしょうか。私の学生時代から、数年おきにベストセラーになる「英語関連の本」。

でも、根本的なことが、欠如・欠落しています。今まで、ほぼ100㌫近くの著作が

「英語を覚えてアメリカ人と話そう!」「この表現はネイティブに通用しません」「ココがダメな日本人英語」

「中学校英語で英会話は十分」「イギリス英語マスターでTOEIC800点越え」等々の百花繚乱。

正解を言うと、非英語圏の人間にとって、英語圏の人間以上に英語を流暢に話すことは、逆立ちしても無理なことなのです。

でも、彼ら以上に自分自身の「専門分野」をもって彼等を凌駕することができます。

それは、英語を「喜んで話す」(I’d love to speak English)ではなく、仕方がないから「渋々、英語を話してやる」

(I’m to speak English reluctantly)の姿勢です。このニュアンスがアタマの中でキチンと「整理できる」と、

飛躍的に英語が上手くなります。でも、この手のタイプは日本人に少ないのが現状。

次に、体力的にも経済的にも余裕がある方は、英語圏の語学学校に行かず、ヨーロッパの非英語圏の語学学校に行って下さい。

今回、金正男の息子(20歳前後)が出演したユーチューブを中高生の生徒に見せました。

彼等、何て云ったと思います?「こんな英語が上手く話せるヤツって、会ったことがない」

では、何でヨーロッパの非英語圏で学習した生徒は、英語が上手いのか?諸説ありますが

オクスブリッジ(オックフフォード又はケンブリッジ大学卒)出の英語教師が、非常に多いからです。

日本で例えると、東京大学文学部国文科卒の者が国費を貰いつつ、海外で「正しい日本語」を教える。そんな感じです。

そして、次のニュアンスを捉えることも非常に大切です。外国語は、自分が常日頃使っている「語彙」しか変換できない。

例えば、「朝からチョームカツク」しか言ってない場合。幾ら、英語表現を覚えても「I’m too upset in the morning」止まりです。

でも、「上司の態度が私の怒りを助長させた」とポロっと云える場合。

直ぐに、(Boss’s attitude vented my anger)の表現に辿り着けます。

要は、日本語の語彙=変換した英語の語彙。

最後は、「ありのママでいなさい」(Be yourself)です。

日本の英語教育(受験英語)の一番、悪いところは「比較言語学者」や「英文法学者」並みの文法知識を

中学校3年生ぐらいから覚えさせるからです。例えば、仮定法過去完了・仮定法未来完了・関係代名詞の直接的表現・間接的表現・分子構文等々。

サラリーマン時代、ずっと外資系海運会社で過ごした私にとって、日常のメールでこれらが出てきたのは、僅か数㌫。

そして、会話ではゼロ㌫。それが現実です。

それでは、(花の守り)さんへの回答。恐らく、「一字一句」を訳すクセは、歩き方・話し方・箸の持ち方等同様、

すべて矯正すると却って逆効果になる場合があります。では、どうするか?答えは簡単。

日本語の中の「助詞」(て・に・を・は)を除いて、訳すことです。

例えば、先週のニューヨーク・タイムズに掲載されたスイスの高級時計「オメガ」の広告。俳優は、ジョージ・クルーニー。

その英文は、(…..And the watch is OMEGA that went to the moon)。

これを正しい口語体の日本語に訳すると、「だからさ、時計と云えるのは月に行ったオメガだけ」の感じ。

でも、訳すのは、助詞を除いた「月行った・オメガ・時計」で何となく、ニュアンスが判ります。

要は、日本語の変換機能の中から「助詞」を完全に除去。これが進むと、英会話も超スムーズに運びます。

なお、日本語の助詞に近い英語の「前置詞」。

「その男は絵画を盗んだ」(The man made off with the paintings)を正確に言えるのは、英語圏の人間でも全体の3割弱。

でも、offやwithがなくても会話は、問題なく進みます。それと、makeが出たので、この表現を覚えて下さい。

「それについてどう思いますか?」(What do you make of that?) 日本人と外人間の距離がぐっと「縮まります」。

日本人は、thinkとassumeしか言えないので。(鈴)さんと(きなこ)さんへの回答は、始めに綴ってしまいました。

恐縮です。では、片目のダヤン

次回は、「第三次世界大戦は起こるのか?⑦」をお届けします。

*写真は、流暢な英語を話す故金正男の長男、キム・ハンソル

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