読者の皆様、ご無沙汰しております。昨日驚愕のニュースが飛び込んできました。
「北の刈り上げ君」の異母兄の金正男氏が、マレーシアで、二人の女テロリストによって毒針で殺害されました。
「もっさり」した風貌ながら、インタビュー動画によると、平和的で人の好さを感じさせる人でした。
「日本は清潔で素晴らしい国だ」とも言っていました。
彼とメールをやり取りした某ライターによると「弟(金正恩)が世襲して人民が幸せになるとは思えない」と暗に
世襲批判もしています。
≪ディズニーランド事件の真相≫
元公安調査庁第二部長の菅沼光弘氏によると、あの事件は、ディズニーランド行きが目的ではありませんでした。
故金正日の時代の正男氏の任務は、「北朝鮮製兵器の外国へのセールスマン」でした。
非常に有能なセールスマンで、父親の覚えもめでたかったそうです。
2001年5月のディズニーランド事件の真相は、北朝鮮製の兵器を買った国(主に中東の「反イスラエル国」)
は、代金を日本の銀行の口座に入金します。典型的な「マネーロンダリング(資金洗浄)」です。
正男氏の来日は、武器売却代金を口座から引き出すのが目的でした。
「ディズニーランドに行きたかった」は、とっさに思い付いたいいわけでしょう。
★あの事件のベストな処理法は、
正男氏が銀行から、金を引き出した直後に「逮捕・拘束」することでした。そうすれば、「口座の特定」ができて
北朝鮮の「資金の流れ」が、相当詳細に把握できたでしょう。
但し、あの時は、彼が到着する前に「金正男が日本に向かっている」との情報が入っていたので、空港での身柄確保となったわけです。
彼の「超法規的・強制送還」は当時の田中真紀子外相の判断ではなくて、彼女と対立していた「チンパン」こと福田康夫官房長官(当時)
の強硬な主張だったそうです。「フフン」の爺さんは、小和田雅子擁護と言い、こと、「朝鮮系の事件」については必ず首を突っ込んできます。
「北朝鮮と良からぬ利権」が有るのではないかとさえ思わせます。
≪何故、金正日の後継者争いに敗れたのか?≫
菅沼氏によると、北朝鮮の金王朝の後継者の条件は二つあり
① 逆らうものを情け容赦なく粛清する決断のできる男
② いざとなれば、戦争を始める度胸の有る事
故金正日は、金正男、金正哲、金正恩の三人の性格を見極めて、早くから三男の金正恩に後継者を絞っていたようです。
長男の正男のことも可愛がっていましたが、「温和で優しい性格」故、後継から外したのでしょう。
≪金正恩政権掌握後の中国への亡命≫
父による弟への世襲が決まった時点で、中国のマカオに居を移し出国しました。事実上の亡命で、中国の庇護下に入ることです。
弟の性格をよく知っている彼は、国内に留まれば「自殺に見せかけた交通事故」で消される危険を恐れたのでしょう。
事実、2002年の小泉訪朝の前に、金正日に対して反対の姿勢を崩さなかった党幹部が交通事故による不審死を遂げました。
それも、交通量の少ない平壌市内で、「軍用車との正面衝突」です。
同じような、「偉大なる将軍様」に逆らう幹部は、初代金日成いらい、「わざとらしい交通事故」で何人も消されています。
≪庇護者、チャンソンテックが粛清される≫
故金正日の、最愛の妹金敬姫の夫、チャンソンテックは、「対中国の窓口」でした。
中国共産党のカウンターパートは、江沢民主席以来と言いますから、相当年季の入った「親中派」です。
中共との密談場所は「大連」ですから、チャンは大連に利権を持って腐敗もしていました。
≪中国側は金正男の世襲を望んでいた≫
江沢民→胡錦濤→習近平と続く、中国側の狙いは、「扱いやすい金正男」を後継者に据えて、北に「傀儡政権」を作りたかったのです。
中国側の意を受けたチャンは秘密裏に「金正男擁立」の活動を始めます。しかし、金正恩の知るところとなり、高射砲で吹き飛ばし肉片にするという
極めて、残虐な方法で処刑されました。このニュースを聞いた正男は、「次は自分か・・」と覚悟を決めたでしょう。
それでは、命式を見ていきましょう。
金正男
1971年5月10日~2017年2月14日(45歳没)
上 中 下 宿命星 蔵干 十二運 吉凶星
年柱 辛 亥 壬 偏官 印綬 死 天徳貴人
月柱 癸 巳 丙 偏印 傷官 沐浴 金輿禄 駅馬(2個)
日柱 乙 未 己 偏財 養
時柱 乙 丑 己 比肩 偏財 偏印 衰 華蓋
【辰巳空亡なので月柱が空亡している】
【総合鑑定】
≪非業の死を宿命づけられた命式≫
月柱の巳と年柱の亥が冲「ちゅう」を形成します。その為に月柱の空亡は消えてしまいました。空亡填実(くうぼうてんじつ)です。
時柱の丑と日柱の未が冲「ちゅう」を形成します。「兄弟不仲」の暗示です。実際その通りでしたね。
★いずれにせよ、命式に2個も冲「ちゅう」が有ることは、「極めて不吉な宿命」でした。
★月柱に偏印と2個の駅馬が並んでいます。しかも、月柱と年柱が冲「ちゅう」で結ばれています。
このサインは「交通事故で亡くなる」暗示です。正男が、北朝鮮内に留まっていたら、恐らく「北朝鮮伝統芸」の「交通事故死を装った不審死」で殺害されたでしょう。
今回殺された場所も、マレーシアの空港と言うことで「交通機関」との因縁を感じます。
★印星(印綬or偏印)が3個以上あります。
このタイプの政治家は非業の死を遂げる人が多いです。しかも、年運や月運が印星の運の時に遭難しやすいです。
ちなみに2017年2月の月運は、壬寅―印綬の月運で印星でした。
年運を見る限り、昨年2016年は丙申―傷官の「けじめをつけられる」年でした。
★恐らく、中共政府から、「利用価値なし」と判断され、「出国命令」を受けたのでしょう。
一説によると、マレーシア政府に亡命を求めようとしたのではないか?とも言われます。
また、マレーシアは、「北の高官」が、韓国に亡命する際の「経由地」だそうです。
★エリートは、マレーシア経由で、北の人民は鴨緑江を命がけで泳いで亡命するのです。
大運を見てみましょう。コメントなしは問題ない10年です。
41歳~51歳 戊子―正財―病・・・正財は命式中の印綬を潰すので、癌になったり不慮の事故で亡くなることが有ります。
★要するに正男の運命は、弟金正恩が世襲した時点で、見えていたので、早めに韓国に亡命すべきでした。
彼の二十八宿は尾宿で腹違いの弟の正恩とは【友・衰の関係】で悪くは有りませんでしたが、相手が悪すぎました。
*写真は金正男
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