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Channel: 伏見顕正(あきまさ)の「時を斬るブログ」
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【ダヤン氏寄稿】スクラップ・オブ・マッドネス(狂気のスクラップ)

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伏見様及び読者の皆様:

先ず、前回の「パンドラの箱を開けてしまった邦船三社」の記事を瞬時にブログに掲載して頂いた伏見様及び、

当該記事を読んで頂いた読者の方々に感謝を申し上げます。何故なら、11月2日の東証1部の邦船三社の株価がそれを如実に証明しているから。

通常、企業統合や企業合併が報道されると、予想に反して株価は急騰する。しかし、今回は下落。

これは株式市場も海運業界もその統合・合併を歓迎していない証明に過ぎない。

●日本郵船―12円の下落で、終値は197円。株式出来高:38709

●商船三井―13円の下落で、終値は243円。株式出来高:20230

●川崎汽船―7円の下落で、終値は243円。株式出来高:16104

それで、今回のテーマは「スクラップ・オブ・マッドネス」「狂気のスクラップ」(Scrap of Madness)を綴ります。

これは、ジョン・レノンとオノ・ヨーコが「ベット・イン・ピース」の記者会見の際、列席した記者からのインタビューで、

「お二人とも老後は、何をするつもりですか?」で、ジョン・レノンが、「今まで集めた『狂気のスクラップ』を二人で眺めるつもり」

と、答えたことから由来している。

昨日、母親の誕生日会があった。例年なら、私の家内や姉や親戚と実家近くのレストランに繰り出すのが通例。

生憎、母親が風邪を拗らせてしまったので、自宅でケータリングを宅配してのパーティー。

そこで、思い掛けない話を聞くことができた。母親は地元の老人会に属しているんだけど、

その老人会で知り合った母親同様の70代後半の方の話から。これは、松本清張作の名作「点と線」にちょっと、似ている。

この女性は、有名女子大卒業後、高島屋の外商部を経て、西武ピサ(東京プリンスホテル内にあった高級宝飾雑貨専門店)で就労した方。

離婚歴があり、子供はいないらしい。そして、ピサの略は、「プリンス・インターナショナル・ショッピング・アーケード」とか。

個人的には、非常に言語センスがある方が命名したと思う。誰かしら?

また、サラリーマン時代、海外のお客さんがこの東京プリンスホテルに宿泊していた為、私もこのホテルをよく訪れた。

そう、この女性は、西武流通グループの総裁堤清二の命令でヒロくんこと皇太子徳仁親王のスクラップを作っていた。

そのメインの仕事は、彼が掲載された新聞と雑誌の切り抜き。

以前、私が言及した取引先の専務の妹は、同じ西武流通グループの本丸である西武百貨店の秘書課に勤務し、

やはりヒロくんのスクラップを作っていた。「一体、何のために?」

例えば、私が高校時代に好きだったポルノ女優の風祭ゆきや日向明子でも、私は彼女らが掲載されたスポーツ新聞や

グラビア雑誌を購入した経験はあるけど、そのスクラップまでは作らなかった。確かにファンだけど、

マニアックなファンでもオタクなファンでもなかったかもしれない。それにメンドクサイし、

切り抜いてスクラップ・ブックに貼り付けするにも時間が相当掛かる。

この「スクラップ」―英英辞典で調べると、「小さな私心のない断片」(small detached piece)とか。

そう、堤清二がグループ内二名の女子社員にヒロくんのスクラップを作らしたのは、通常のファンを超えた個人の強い「原動力」があったと、

見做すのが妥当。そして、WIKIで当事者の略歴を調べると、面白い事実が判明した。

●堤康次郎―1889年3月7日(誕生)1964年4月25日(死去)

●堤清二―1927年3月30日(誕生)2013年11月25日(死去)

●正田美智子―1934年10月20日(誕生)1954年4月10日(結婚)

●皇太子徳仁親王―1960年2月23日(誕生)1993年6月9日(結婚)

私の見解:正田美智子は、正田英三郎(四男)と冨美子の間で誕生した娘ではなく、堤康次郎と冨美子の間で生まれた愛人の娘と、解釈したい。

この時、康次郎は45歳。時代は、満州事変が始まり、五・十五事件や国際連盟脱退が起こり、世の中は急速に軍国化・右傾化した。

そして、康次郎にはもう一つの野望があった。皇族に嫁がせる子孫を作り上げること。故池田大作顔負けの輩かも?

母親の話で、興味深かったのは、戦後のドサクサでこの堤康次郎が没落した旧華族等の不動産や動産を最安値で買い漁っていたこと。

それも手引きをしたのが、当時の絶対的支配者GHQだったこと。これは今回のテーマから外れるので、詳しく言及しない。

一方、私はこの原型モデルは、イギリスが東インド会社を設立した時に遡及すると、思う。当時のイギリスは、

インド社会の最下層の連中を社会の上層部に持ってきた。究極的な植民地支配の誕生と完成。

このへんは、コルカタの「ヴィクトリア・ガーデン」の展示物を眺めると、一発で判明。歴史に興味がある方は、訪問して下さい。

そして、堤清二と正田美智子の年齢差は、僅か七歳。私はある時、父親から美智子の母親は違うが、

オマエとは腹違いの妹であることを告白されたと、解釈したい。多分この時は、彼が東大で共産主義オルグ活動に没頭している最中。

この後、彼は康次郎に勘当され、その共産主義と決別。それで、当時は不潔で安価なデパートと称呼された

(私が年少時代)西武百貨店が池袋に誕生する。

一方の美智子の男遍歴は、留まることを知らない。複数の米兵から冴えない朝日新聞の在日朝鮮人記者まで。

でも、その男達の中にこの堤清二も含まれていた。彼、堤清二はギリシャ悲劇顔負けの「腹違いの妹」を愛してしまったと、解釈したい。

そして、皇太子が生まれると、顔の輪郭や雰囲気も何処となく似ているヒロくんにもう一人の自分を見出してしまった。

だから、二人の女性社員にヒロくんのスクラップを作らせた。これが妥当な推理と判断したい。

それで、このスクラップは何処にあるの?と、母親に訊くと、その元西武ピサの方も知らないとか。

多分、某都市銀行内の地下にある堤清二遺族名義の個人貸金庫(通常は、引き出し型で金塊や札束が楽勝に入る)

に保管されているのかしら?なお、堤清二はこの狂気のスクラップのことを女子社員に対して「ヒロクン手引き」と呼んでいたらしい。

それから、来週の水曜日9日以降―為替市場や株式市場に「副業」で特化している方には、

ビック・チャンス(big chance)とビック・トラジディ(big tragedy)の双方が招来しますネ。

「売り」と「買い」の何れかを推察できた方には、「最高のチャンス」だろうし、その何れも推察できなかった方は、

「最大の悲劇」かも。何故なら、アメリカ大統領選挙が判明するから。

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