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Channel: 伏見顕正(あきまさ)の「時を斬るブログ」
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【中国の権力者を斬る】前説②これだけは、知っておいてもらいたい予備知識

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「勿体つけないで早く鑑定しろよ」と言う声が、聞こえてきそうですが、この前説無しに、鑑定しても命式だけ眺めて

「だから、なんなの?」と言う感想を抱かれるだけです。ですから、辛抱して付き合ってもらいたいです。

≪中国の権力者には経歴による2大派閥がある≫

①太子党(別名「上海閥」)・・・毛沢東とともに革命戦争を戦った功労者の息子たち・・・習近平、江沢民、王岐山

自民党の世襲議員のようなものです。

②団派(だんぱ)・・・名前の由来は「中国共産主義青年団」の略称です。共産党は14歳から、各地区の成績優秀な男児をリクルートし

エリート教育を受けさせます。言わば共産党の高級官僚で、日本で言えば、高級官僚出身の政治家のようなものです。

★最近の「総書記人事」は、両派閥の融和を図るため、「たすき掛け人事」を行っていますが、

太子党は団派に対して「成り上がり者」逆に団派は「家柄を笠に着るボンクラ息子」と馬鹿にして、仲は悪いです。

★中国の権力者にはこの「2代派閥」しかありません。党常務員クラスの幹部も、必ずどちらかの派閥に属します。

≪5人の権力者の人間関係と愛憎≫

習近平VS江沢民・・・習にとっては総書記にしてもらった大恩人で親分。しかし、政権基盤を固めたい習にとっては江沢民は

煙たい存在。江沢民派の利権を奪い、幹部を粛清始めました。今この二人の間で「血みどろの権力抗争」が起きています。

これが、最も危険な「権力抗争」です。後に述べる「習近平暗殺計画」に繋がります。

習近平VS胡錦濤・・・元々深刻な強い対立関係にはありませんでしたが、習が「自分だけを例外とした「腐敗撲滅運動」を強行したことに強い不満を持っています。

その意味では、胡錦濤は現在「反習近平派」と見てよいでしょう。

習近平VS李克強・・・総書記の座を争ったライバルです。但し、李克強は「リコノミクス」で知られる経済通で学者肌であるため、習近平との深刻な対立は有りません。

習近平&王岐山・・・親分子分の関係です。習は王を使って、習近平以外の、権力者、人民解放軍の幹部たちの「腐敗」を追求しました。

王もまた、習近平同様、相当恨みを買っているでしょう。

★江沢民派を人事で弱体化させて、「政権基盤」を強化したつもりの習ですが、自分の周りを「多くの恨み」が取り囲むことになりました。

*写真は人民解放軍腐敗の象徴のマオタイ酒
続く

◆伏見顕正が政治経済を語ります。



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