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Channel: 伏見顕正(あきまさ)の「時を斬るブログ」
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【麻生の乱⑬】加藤紘一、総理になる条件を全て揃えた男の転落、無限拡散

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ところで、東北の読者様如何ですか、私は事実に基づいて、麻生太郎の事を、「麻生部落太郎」と書きたいのですが、

概ね、白河の関以北の東北地方には、所謂、「部落地区」は有りません。

但し、江戸時代に多数あった東北諸藩でも、罪人を打ち首にする仕事が有りました。

まともな、武士は嫌がってやらないので、藩主に命じられた下層民がやっていました。所謂「首切り役人」が関東以西の穢多・非人に相当するでしょう。

ですから、「部落」と書くと、東北の方は「集落か?」と誤解するので、敢えて麻生同和太郎と「同和」の字を使っているのです。

さて、加藤紘一です。高校は東京のかつての名門日比谷高校、東大法学部卒、外務官僚。

退官後、選挙に出て政治家に、外務省時代の上司に大平正芳に紹介され、宏池会に所属。

大平に可愛がられ、側近となり、早くから宏池会の「クラウンプリンス(皇太子)」と呼ばれた。

★しかし、加藤が頭角を現すにつれて、宏池会が、分裂する予兆が現れてくるのです。

★その根本は、宏池会結成当時からの、大平正芳と宮澤喜一との感情的確執に有ります。

二人とも部落民で、大蔵官僚出身、ともに池田勇人の秘書官。

違いは何でしょう?大平は一橋大学商学部出身、宮澤は、東大法学部。

嘉悦大学教授で元大蔵官僚の経済学者の高橋洋一先生が著書で述べていますが、大蔵省で東大出の官僚は一橋出身者の事を

陰で「ワンブリッジ」と言って馬鹿にしていたそうです。

ただ、政治家としての能力と「人格識見」ははるかに大平の方が上だったので、池田は、宮澤より大平の方を可愛がりました。

トラウマとなった宮沢は、大平系列の加藤にはその後ずっと微妙な感情を抱き続けるのです。

1996年、村山富市内閣退陣の後を受けた、自民党総裁選では、現職の自民党総裁の河野洋平と、竹下派の橋本龍太郎の一騎打ちとなりますが

加藤は、宏池会の多数派をまとめて、「橋本支持」を表明したので、河野洋平は戦わずに逃亡。橋龍が対抗馬なしで自民党総裁・総理になりました。

手柄を買われて、加藤は、橋本内閣でもよいポストを任されて重用されました。

そして、ポスト橋本でも、小渕恵三を派を挙げて支持して、小渕政権を誕生させました。

しかし、加藤には驕りが有りました。新任の小渕総理の感情を害するようなことを言い、自分が総理になったら、「竹下派の力を借りないで済む総理になるんだ」

と明言して、竹下派を刺激したために、従来仲のよかった、竹下派の野中広務や、直弟子の古賀誠たちの心が離れていきました。

これが、「加藤の乱」につながるのです。

*写真は堕ちたプリンス、加藤紘一

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