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Channel: 伏見顕正(あきまさ)の「時を斬るブログ」
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【ダヤン氏寄稿】女中顔と愛人顔、そして領収書

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伏見様及び読者の皆様:

片目のダヤンです。私が学生時代の後期からサラリーマンに成り立ての頃に毎月、購入していたのが角川書店の「野性時代」。

そのお目当ての記事が、つかこうへいの「腹黒日記」。今まで、数多くの作家によるエッセイや日記を乱読・多読したけれど、

この腹黒日記は永井荷風の「段腸亭日乗」と同様に、双璧を成すと思う。

兎に角、面白かった。当時、人気絶頂だった女優三田佳子の亭主のウラ話。これは、NHKに勤務していた夫の給与明細書を一瞥した三田が、

「アナタ、これってアタシの一回分の衣装代にもならない」とか。これで、夫はこのオンナに復讐を企てる。

個人的な見解で、このオンナのバカ息子がクスリと強姦で連続して逮捕されたのは、その名誉の失墜かつ女優業の人格抹消活動にも思える。

つかこうへいに相談したのかしら?

それから、ジラ太り(山陰地方の方言で、無駄なデブの意味)の見城徹(現幻冬舎社長)のウラ話。

この男って、今では昔から自分は辣腕の編集者だったことを周囲に吹聴しているけど。この当時は只のデブで臭くてマヌケな野郎。

オンナにもてない理由や仕事が出来ないことを自分の劣等感(在日朝鮮人)のセイだと、思い込んでいる奇特なバカ。

そして、本題の「女中顔と愛人顔、そして領収書」を。これは、つかこうへいがその腹黒日記で喝破したオンナの自画像。

「残念ながら、世の中のオンナはこの二種類しか生息していない」と。領収書は、東大の学生時代から平凡社からの依頼で、

「世界文学全集」の編纂・編集をした大宅壮一の名言。「男の顔は履歴書、女の顔は領収書」

一昨日、ニッスイこと大手水産会社の女子社員が業務上横領の罪で逮捕された。

そして、今から10年以上前、別名「新宿・渋谷エリートバラバラ殺人事件」で、元総合商社丸紅の派遣社員が逮捕された。

実は、このオンナ二人に私はサラリーマン時代にお客さんとして接触したことがある。正確に言えば、二人の女は担当者と一緒に同席していた。

先ず、丸紅の話。1990年代中頃から、総合商社は川上から川下までのすべてを網羅する多面的・多角的なビジネスを模索していた

ここでの商材は、パルプ。アメリカ西海岸から新聞紙用のロールパルプを輸入し、新聞各社に売却。

その後、各家庭から廃品回収として入手した古紙を東南アジア諸国に輸出・売却。

始めのうちは、丸紅が優位だったが、後発の三井物産や伊藤忠が組織力・資金力をもって逆転する。

そんな時代だった。私の会社は専ら、アメリカからの輸入に絞り込んだ。

船積みの会合が終わると、担当者が「軽く行きましょう」の一言で、我々一行は日比谷のイタメシ屋に。

その時、後に「ノコギリ妻」と称されるオンナがいた。今でも覚えているのが、

「年収はどれくらいですか?」「(接待)経費は毎月、幾ら使えますか?」「貯金はどれくらいですか?」「持ち家ですか?」

つまり、カネ・カネ・カネの話ばかり。揚げ句の果てには、「アタシでも船会社に入れますか?」

私はこの時、この女性が派遣社員であることを知った。そう、このオンナも女中顔だった。

次はニッスイの話。カナダ東海岸産の冷凍カニ(frozen crab)の輸入が飛躍的に増加した理由は、

皮肉にも中国が深く関与している。中国・大連地区にこのニッスイを始め、マルハ・ニチロ(現在は合併)、

ニチレイや東洋水産等その大連に加工工場を設立したからと、私は推察する。

また、労働人件費は当時、日本の約五分の一弱だったと、聞いている。

要はカナダ・ニューファンドランド島沖で捕獲したカニを現地で、選別・ボイル加工・冷凍。

そして、加工費が安い中国でムキ身にして日本に再輸出。回転寿司やピザや冷凍食品のカニは今でもカナダ産が80㌫以上でしょう。

また、カニの甲羅等は乾燥粉末加工後、カニ・カマボコやソーセージの食品添加物になる。ちなみに、私は食べないけど。

そう、今回逮捕されたオンナは、このカニのセクションにいた。入社して間もないのに化粧と香水はややキツメ。

そして、会合中にやたら「足を組み直す」仕草を覚えている。村西とおるが同席していたら、

華麗なるAV女優への転身を勧めたに違いない。これも会合後のエピソード。

ニッスイは丸紅と違って、東京八重洲口の大衆居酒屋だった。

初めのうちは、ノコギリ妻同様にカネの話。しかし、会社の上司や私のアルコールが進むにつれ、「ワイ談」へ。

「アタシって、初めての生理の時に悪性の痔かと思っちゃった」これは至極ではなく、

私が今までオンナから聞いたワイ談で一番、引いた話。

億に近いカネを流用した理由の大半が男に貢いだのなら、刑務所で是非とも自叙伝を執筆して下さい。

「止まらない性欲、それが私の自画像」瀬戸内寂聴が推薦文を書いてくれるハズ。

但し、出所後瀬戸内が生存しているか否か判らないけど。そう、このオンナも女中顔だった。

そして、私から贈る言葉は、「セックス・マニアック・sex maniac」

(a person who wants to have sex than is normal and who thinks it all the time)。

最後に、整理すると。女中顔とは、何ら野心も野望もなく、計画性もなくただ、モノ欲しげな顔のオンナ。

まり、絶対的多数の願望よりも自分の欲望の成就を最優先にする。

一方、愛人顔は絶対的多数の過半数以上を魅了するスキルを持っている。だから、女優

には、愛人顔が多い。もっとも、日本の女政治家は女中顔しかいないけれど。

それで、大宅壮一の「男の顔は履歴書、女の顔は領収書」をもう一度。彼がこの言葉を喝破した昭和の時代。

既に、両性とも定義できる人物は存在しなかった。だから、彼は警鐘を鳴らした。そんな気がしてならない。

では、片目のダヤン

長い追記:あと5年で、元祖ノコギリ妻(就寝中の夫を中身が入ったワインボトルで撲殺後、

ノコギリで死体を切断して家庭用生ゴミとして遺棄)がシャバに戻って来る。

その時、仮に私が作家だったら、彼女に会いに行くつもり。訊きたいことが一つあるから。

「自分の前世って、思い浮かべたことありますか?」これは犯罪心理学者に聞かないと、確認が取れないけれど。

私の認識では、殺人者の過半数以上が前世でも同じ殺人を犯している。

だから、自己抑止力やブレーキが効かず、いとも簡単に殺害できる。

つまり、私が言いたいこと。ヒトは自分の前世と同じことのみしか現世で実現できない。

言い換えると、同じことしかできないのが現世。そして、来世は誰にも判らない。

勿論、ウチのネコでも判らない。

*写真は「ノコギリ妻」こと三橋香織

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