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Channel: 伏見顕正(あきまさ)の「時を斬るブログ」
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【ダヤン氏寄稿】隠遁する富豪

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伏見様及び読者の皆様:

この週末、山崎豊子原作の「白い巨塔」それも、初回の田宮二郎主演のDVDを観ていました。

理由は、家内が大の山崎豊子ファンのため。そのため、書斎にある本棚の一角は、家内の書籍で山崎豊子ばかり。

私は、「大地の子」は名作と思うけど、後はフツーの評価。皆様は如何でしょうか。

一方、そのDVDの中で田宮二郎の義親を演じる産婦人科医院・医院長の財前又一の台詞に釘づけになってしまった。

「いつも、オンナの股グラを穿って儲けていますから」これは、不妊手術ではない胎児手術専門で合法的に儲けている比喩。

そして、このヤバイ金をもって、周囲の医学部長や医学学会を懐柔して田宮二郎こと財前五郎は、国立大学病院のトップを目指す。

これを今回のアメリカ大統領選挙に当て嵌めると、ヒラリー・クリントンとドナルド・トランプが財前五郎や里見修二であることは、誰でも判る。

もっとも、双方とも野心と野望ギラギラの財前あることは、明白の事実。従って、里見ではない。

では、双方の財前又一(このネーミングも素晴らしい)に匹敵する野郎は一体、誰なのか?

私は、巷でウワサされる「コーク兄弟」(Koch Brothers)でもないし、投資家のジョージ・ソロスやウォーレン・バフェットや

ジム・ロジャースでも世界一の金持ちと、評されるマイクロソフト創業者のビル・ゲイツでもないと、思う。

何故なら、彼らは常に「隠遁」していなければならない。身の安全と絶対的支配を永遠に確立するために。

私の推理上、アメリカで財前又一を常に演じられるのは、以下の二つのファミリーしか存在しない。

それもメイフラワー号に乗船して、アメリカ東部に渡ってきた一族。

●イギリス・ウェールズ地方にその起源をもつ「モルガン家」

●ドイツ・サクソン地方にその起源をもつ「ロックフェラー家」

先ず、J・P・モルガンことジョン・ピアモント・モルガンには、二人の息子がいて長男の名前が、

ジュニアス・スペンサー・モルガン(1892生まれ)。そして、この長男の名前がジョン・ピアモント・モルガン2世。

また、このもう一人の息子の名前がヘンリー・スタージス・モルガン(1900年生まれ)。なお、彼には5人の息子がいた。

長男:ヘンリー・スタージス・モルガン・ジュニア

次男:チャールズ・フランシス・モルガン

三男:マイルズ・モルガン

四男:ジョン・アダムス・モルガン

五男:ピーター・アンガス・モルガン

以上は、アメリカ版WHO’S WHOで確認できた。そして、推理を働かすと、アメリカ初代大統領は、ジョージ・ワシントンだけど、

二代目は「ジョン・アダムス」。しかるに、モルガン家はアメリカ政治の初期段階から大統領を誕生させたことが判る。

また、驚愕することは、六代目の大統領。この名は、「チャールズ・フランシス・アダムス」。上記の次男坊。やってくれますネ。

一方のロックフェラー家の一族もそのWHO’S WHOで46名確認できた。それが、連綿と増えているのは、

閨閥こと相互間で結婚を繰り返していること。なお、閨閥とは「妻の親類を中心とする勢力や党派」。

また、ロックフェラー家と違いモルガン家は、イギリスのロスチャイルド家とも婚姻を結んでいるのがモルガン家。

これで、前回のオバマ対マケインの対立軸を想起した方は、かなりの国際政治通と言わざるを得ない。

当時、ロックフェラー家は全面的にオバマを支持し、ロスチャイルド家がジョン・マケインを支持していたのは、公然の秘密だった。

何しろ、このマケインは週末にロスチャイルド家が用意した自家用ジェットで、アメリカからニース(フランス)に飛び、

バカンス兼秘密会合をしていていたのだから。

今回のアメリカ大統領選挙。結果は既に判っているけれど、トランプ候補の最大の敗因は、ヒラリーを支持するロックフェラー家は兎も角、

モルガン家やロスチャイルド家の一人さえも味方に付けることができなかったこと。そのロスチャイルド家の発言権が強い「旧イギリス植民地」

のカナダやオーストラリアやマレーシアやインドやアフリカ諸国の支持を纏めれば、逆転は可能だったハズ。残念でならない。

推理小説界の巨人と云われたエドガー・アラン・ポーの「盗まれた手紙」の中で、綴られているのは、

「人間が最も犯し易い失敗は、最も単純なことを調べないことである」とか。正に、言い当て妙。

それから、このドナルド・トランプ。落選後は、ビジネス界に戻ると同時に回顧録を執筆するのではなく、

日本のテレビ番組「しくじり先生」に出演して頂きたい。瞬間視聴率30㌫越えは確実。

これを年末年始に放映したら、プロデューサーの笑いが止まらないかも。

だって、フジテレビやTBSを完全凌駕できるから。なお、このトランプは英語で、「切り札」のこと。

だから、番組名は、「切り札(トランプ)を失ったしくじり先生・特別編」。

では、片目のダヤン

追記:テレビ局の方―彼の出演交渉は、私にお任せ。でも、コミッションは想定内で高いかも。

*写真はJ・Pモルガン

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