さて、今日は「チャイナファイブ」の最後の一人、江沢民派の劉雲山です。
中国の権力者の中では最も知名度が低い人物ですが
今も「隠然たる影響力」を持っています。習近平が、権力基盤を確固たるものにするためには、
「絶対排除しなければならない男」です。
また、来年2017年のクーデターで、胡錦濤率いる団派が権力を握るためにも「排除が不可欠な男」です。
言わば、大坂夏の陣の「大阪城の外堀」のような存在で、「外堀=劉雲山」を埋め立てなければ、
大阪城(江沢民派)も落城させられないという例えが適当でしょう。
何故、劉がそれほどの権力と影響力を持っているのか?それは
≪共産党中央宣伝部のトップを20年も勤め、退任後の今も強い影響力を持ち続けている≫からです。
≪中国共産党中央宣伝部とは≫
中国共産党中央委員会に直属し、中国共産党の思想や路線の宣伝、教育、啓蒙を担当する機構。
国内の新聞、出版物、テレビ、映画、インターネットなどメディア全ての監視を行う。
文化部、国家新聞出版広電総局(広電局)の監督権を持ち、メディアに対して党の不利益になる幹部の
腐敗や台湾問題などの情報の扱いを禁止する権限を持つ。
2003年には『中央宣伝部を討伐せよ』と題した批判本が、焦国標・北京大学助教授(当時)の手によって書かれ、
その内情が明かされた。同書は中国国内で発禁とされている。
≪中国共産党中央委員会とは≫
中国共産党の最高指導機関。中国共産党全国代表大会(党大会)によって選出され、党大会の閉会期間中は、
党大会を代行して党を指導する。略称は中共中央、党中央など。
≪国家新聞出版広電総局とは≫
中華人民共和国国務院の直属機構で、中国全土のテレビ・ラジオ・新聞・出版社を管轄する機関。
★要するに「中央宣伝部」を牛耳る劉雲山は、中国全土の「メディア」から発する文字の
「一字一句」を検閲する権限を持ち実際に行っています。
続く
*写真は劉雲山
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