伏見様及び読者の皆様:
先週から家内の実家のある東北に入り、東京では満喫できない生活(実は、渓流釣りとフライフィッシングが私の趣味)を
エンジョイしていたところ、予期せぬ連絡がサラリーマン時代の上司から入りました。
「物流会社(中堅規模で社員は260名くらい)の社長をやってくれない?」
丁度この時、尺イワナの釣り上げに格闘していたので、最初の返答も横柄。
おまけに、その受信電話番号も携帯に登録していなかった。「誰だよ!こんな時に!バカヤロー!」
そしたら、昨年のOB・OG会であった会社の元上司。「あの~この携帯はXXXさん(私の名前)ので、
間違いありませんか?」とか。大変、失礼しました。
その夜、PCでサラリーマン時代に知り得た信用調査会社の画面からアクセスして、この物流会社(正確には、運輸会社)の
財務内容を見ると、「マッカッカ」(連続の赤字決算のこと)。その業務内容は、特定会社の貨物しか運んでいないことが判明した。
それも工場間やデポ間や素材会社間の集荷と輸送だけに特化している。これじゃ、儲からないし、3年間も赤字が続くことが自明の理。
それじゃ、何をやったら収益が上げるのか?-大手物流会社のマネをして、取引先工場内にデポセンターを増設して、
大量小口配送(ピッキング作業を含む)に特化。でも、これには在庫管理を含む商品在庫のコンピュータ・システムの
迅速なオンライン化が必須なので、中堅・中小企業には資本投下のリスクが大きすぎる。
おまけに、その業務を正確に履行できる人員もいないハズ。
では、どうするか?私のベストの回答は2つ。
①会社が債務不履行(倒産)になる前に競合他社に売却すること。額面の株式(1株あたり)やその他、
固定資産や流動資産がどれくらいあるか判らないが
②従業員(パートやバイトも含む)を二分の一に削減して、その半分の人員で新規ビジネスに取り組む。
具体的には、既存の業務は削減後の40㌫で行い、新規ビジネスは残りの10㌫で行う。
ここまで話し終えると、元上司曰く、「やっぱり、キミは期待した以上に優秀だよ」とか。でも、
こんなことー誰でも思い付くでしょ?当たり前田のクラッカーと同じ。でも、ウチのネコでは思い付かないかもしれないが。
それで、新規ビジネスの内容を。PCで東京オリンピック(1964年)の古い資料の読み込みをしていたら、面白い事実が発覚。
加速化(acceleration)がその回答。東京オリンピックを分岐点(crucial point)として、より加速化したことは、以下の5つ。
①競技選手記録の電算化・コンピュータ化(この時にIBM社製の大型電算機が導入)
②警備員の定着化(あらゆる競技施設内外で警備員が義務付けられた)
③通訳(者)の活躍(外国語に秀でた首都圏の学生が駆り出された)
④洋食の普及(選手村食堂を問わず、パスタ・ハンバーグ・ビーフステーキ・チーズ・フォンデュ等の洋食が進化)
⑤国際結婚率の急上昇と国内離婚率の増大傾向(この時から結婚式場(ホテルを含む)の増加と離婚専門弁護士の登場)
如何でしょうか?たかが(It’s only)4年毎の夏季国際スポーツ大会こと夏季オリンピック大会の前後で、
こんなふうに世の中が一変してしまう。おまけに、2020年の東京オリンピックの前哨戦で、ラクビーのワールドカップが開催される(2019年)。
カンの良い方は、もうお判りですネ。上記5つの既成事実に既存のビジネス(自分の得意とするビジネス)を絡めるだけ
ーそれが新規ビジネスの積極的具体案。要は、民衆の中に大きな「意識革命」が訪れるので、その中に「モノ」や「サービス」を絡ませる。
私が元上司に『カルネ(通関)』(航空業界では、乗員がパスポートを持ち歩かなくてもよいように国際航空連盟が発行するカードのこと。
海運業界では、輸出貨物と輸入貨物の間で整合性が取れれば、輸出入通関業務(双方の国で)の簡素化ができること。
ロックミュージシャンのコンサートやサーカス団の照明器具・音響器具・演奏楽器等に用いられる。
ロック界で最初にカルネ通関を用いたのがあのピンクフロイド。なお、カルネは仏語でスペルは、CARNET)と
『あるモノ』を絡ませた新規ビジネスを言及すると、彼は「えっ!」と発して、暫くの間、絶句。
「ソレで凄腕の社長になれますヨ。先方の名誉会長に会って頂けますか?」と、執拗。私は昔から、
しつこく云われると極端に興味を失ってしまう性格―どうやら、彼は私の性質をよく理解していなかった模様。
携帯電話の電源も切れかかって来た(英語では、Battery is already dying)ので、私は手短に辞退の申し入れをしました。
「XXXさん(元上司の名前)も昨年のOB・OG会で言っていたじゃないですか。乙仲やフォワーダー(国際貨物輸送業者)に
転職した連中は、只の落ちこぼれ。外資系海運会社の恥部だって。腐っても鯛の言葉通り、私は物流会社には転身しません」
それから、私が把握している「社長業」の定義を彼に云いました。
①兎に角、その仕事と業種が大好きで、三度のメシより好きなこと
②24時間いつもー寝ていてもトイレに入っても風呂に入ってもオンナを抱いていても酒を飲んでいてもー仕事を考えることができる者。
これがなくちゃ、務まりません。すると、彼は、「キミには役員を退任せず、日本の代表になって欲しかった」とか。本当かよ?
最後に、サラリーマン時代に薫陶を受けたカナダ人上級副社長(故人)の言葉を。彼は、1990年代の初頭に
2000年以降の「職業格差」(occupation difference)を正確に予言した。具体的には、職業の二極化のヒエラルキー(階層制度/hierarchy)が起こること。
●マックジョブ(誰でも出来る仕事。専門性や責任感は問われないが、拘束時間が長く賃金も非常に低い仕事。なお、マックは「マクドナルド」から由来)
●プラムジョブ(おいしい仕事。高度な専門性を要求され、責任の全般を負うが、拘束時間も長くなく、賃金も比較的に高い仕事。なお、スペルは、plum job)
残念ながら、現在の日本社会はこの二極化の底辺間をほぼ平行に暴走している。それは、80(前者)対20(後者)ぐらいの割合。
マクロ・ミクロ的に職業階層を考察すると、これが「一億総活躍社会」の真実。未だその格差是正に関して、
警鐘を鳴らしている経済学者・社会学者が極端に少ないのも事実。存在するのは、訳の分らぬ「経済効果」
(とらぬ狸の皮算用と同じ)をぶち上げるオバカな輩(学者)ばかり。儲け効果の発表の前に分析と予測の推察が必須なのに。
なお、この記事の最後に「番宣」ならぬ「ブロ宣」を。「でれでれ草」さんの追加ブログ『でれでれ草の英語塾』に
今月の終わりから執筆予定(週一回程度)。何しろ、伏見さんには『伏見顕正の政経塾』があるから対抗しないと、
保守・皇室系ブログが盛り上がらない。これで、読者の方は皆、「英語の達人」かも?だって、
この世の中、自称「お見合いの達人?」を盛んに宣伝している方もいるみたいだし。
さぞかし、抜群の美人の方だったでしょうネ。「一億総達人」の社会へ突入。では、片目のダヤン
追記:この夏休み、ニール・ヤング(カナダ人のロックミュージシャン)の本を読破しました。
題名は、(WAGING HEAVY PEACE/HIPPIE DREAM)で、497ページ。差し詰め、「無骨な平穏に取り組む・ヒッピードリーム」って感じでしょうか。
それで、ネットで調べたら、この翻訳本は二冊に分かれて出版されていたーⅠとⅡ。これには、弱小出版社の善からぬ「思惑」がプンプン。
決して、売上アップにも貢献しないのに。この出版社の方々へーマーケティング・リサーチはしっかり押さえたのでしょうか?
ハリーポッターシリーズを分割・出版して成功したのは、ワケがあったからです。
この世の中、「カン」で少しだけ売れるのは、焼き芋の引き売りぐらいでしょ?
文章は、エッセイ・日記風なので、誰でも読める。「老いは怖くない。発見があるから」(作品内に記載)時間と
近所に洋書店がある方―是非とも原書で読んで下さい。久しぶりに良書に出会えた感じ。
個人的には、洋書が発する「インク臭」が大好きなタチで。昔の輸入盤レコードやCDと同じニオイ。
このニオイって、アメリカドル札やカナダドル札やイギリスポンド札と、インク成分は恐らく、有機化学的にもほぼ同じですネ。
これを宝クジ券や馬券や舟券や車券に利用したら、売上がアップするかも?時間と金持ちへの夢(野望が相応しいかも)がある方は、
その成分表入手後、売り込みを関係当局に掛けて下さい。但し、自己責任で願います。
ギャンブルに熱中するのは、ラテン系や東欧・北欧系やユダヤ系よりもアングロサクソン系と、昔の上司(外人)が言っていました。
だから、日本人のアングロサクソン化がこのキーワード。なお、欧米のインク成分に近い紙幣をアジアで使っているのは、インド・マレーシア・シンガポールだけ。
*写真はフライフィッシング
【管理人補足説明】
フライ・フィッシング(英: Fly fishing)とは、欧米式の毛針であるフライを使う釣りである。 起源はイギリスにあるとされる。
日本の伝統的な毛針を使った釣りであるテンカラ釣りがこれと大きく異なる点は、リールを使用しないことと毛針による誘い方の違いである。
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