伏見様及び読者の皆様:
本日は、サラリーマン時代に遭遇した「成り金」の方々の話を。その前に成金を国語辞典で調べると、
①(将棋で)敵陣に入り、金の資格を得た駒(コマ)
②急に金持ちになった人。ふ~ん。
一方、和英辞典を引くと、
①(a new rich)
②(a person newly rich)。私的には、米語の(get rich quick)がお薦め。なお、仏語は(nouveau riche)。
【制服成金】
この冴えない初老の男とは、サラリーマン時代、会社のカネで飲めた銀座8丁目の「バー」で出会った。
私が店に備え付けのヤマハのアップライトのピアノで、「エリック・サティ」の曲を弾き終えると、
話し掛けてきた。「曲は判らないけど、クラッシクですよネ」
私は返答もせず黙っていると、彼は更に話を続けた。「ボク、神秘的なモノを扱っているんですヨ」
この時、私のアタマの中では、「長寿水」「水晶玉」「ニセモノのヴァイアグラ」が瞬時に駆け廻り、
「このマルチ野郎」と言い掛けて、「その神秘的なモノは儲かるんですか?」と、言い直した。彼の微笑を今でも覚えている。
彼のビジネスは、特殊の「廃品回収業」でかつ、古物商の免許を取得しているとか。
その特殊性は、廃院・閉院した病院のナースの制服から、倒産したエアラインのCAの制服や閉鎖した工場の女工員の制服まで。
これらすべてを「選手村(彼の独特な表現でソープランドのこと)」や「ヤンキー村(これも彼の表現で一連の性風俗店)」に出荷している。
利益率は6000倍以上。だって、原価ゼロが6000円以上/1着で売れるんだから。確かに、オンナの制服は神秘的かも?
『ダヤンの眼』
この方―女性のモノに特化したところがスゴイ。私が小学校4年生当時に熱中したクワガタ虫取りで、不思議と「ブーチン」
(クワガタ虫のメスのこと)のみしか興味が沸かない同級生がいた。ソイツの現在の職業は、産婦人科医。やっぱりネ。女体の神秘かも?
【桂花成金】
この年下の女性とは、上記と同じ銀座8丁目のバーではなく、「クラブ」で出会った。兎に角、地味で小柄なホステスだったけど。
一度外国のお客さんと一緒に行った時―その外人に一生懸命「英語」で話し掛けているのが印象に残った。
何処となく、松田聖子が話す英語のような感じ。正確には、文法と発音が滅茶苦茶。
ある晩、別のホステスから、「あの娘、地味そうに見えてマンション(棟やフロアーではなく部屋)を3つ持っているのヨ。
一体全体、何やって稼いでいるのかしら」と、耳打ちされ、ちょっと気になっていた。
もっとも、こんな話を店内で彼女に訊くこともできないし、コマッタ。文学的に言うと、ここにオンナの残酷さと冷酷さが垣間見える。
客からの詰問をこの地味女がどうのように対処するかを見たかった・聞きたかっただけでしょ。やっぱり、オンナは怖い。
しかし、切欠は向こうからやってきた。ある日の午前中、会社のPCでメールをチェックしていると、実にヘンな英語が飛び込んできた。
(I am the near company yours here, Is lunch get OK?)えっ!恐らく、「私の会社の近くにいるので、昼メシでもどう?」って感じでしょ。
正確には、(As I’m coming near to your office, Can I have luncheon meeting with me?) が相応しいかも?
それで、昼メシ(パスタとワイン。銀座のオンナは昼間からよく飲む。実際、ボトル1本のワインを二人で開けた)を食べながら話を聞くと、
絶句!ロックバンドのX-JAPANの「ヒデ」の告別式が築地本願寺で執り行われた際、この女性は友人と共に3万人を超える弔問ファンに「薔薇」と「菊」を販売。
この時、ワゴン車3台に花を満載して完売で、約2千万円の売上とか。この「桂花ビジネス(有名人専門)」が彼女の別の顔。
なお、生花・切花の利益率は大体、95㌫以上とか。再び、絶句!なお、食事代は私が奢りました。安い授業料かも?
『ダヤンの眼』
これも当時、会社に出入りしていた女性の保険外交員から聞いた話。私の質問で、派手なオンナと地味なオンナこのどちらの営業成績がイイか?
正解は後者の「地味なオンナ」とか。理由を訊くと、何かを売り付けられる怖さから生じる警戒感があるのに対し(前者)、
後者は全くソレを感じさせないらしい。だから、ウチの娘たち(実際はネコだけど)は、皆一様に地味なのかも?家内は、地味ネコと呼んでいる。
【囚人成金】
この男は、青山にある総合商社の出身。今でも思うことは、この商社出身者は野心家が多く、独立する者が多い。
一方、この対極に位置する商社があの三菱系。在職中に去勢されたのか、生血を抜かれたのか、定年までグループ企業内を終の住処にする者が実に多い。
それから、都知事選に毎回出馬する永遠の泡沫候補「マック赤坂」は、この青山の商社出身。
これは、どうでもいいことだけど、このマック赤坂に私は、ゲイのニオイを感じる。その理由は、
私のいた会社の万年「営業課長代理」のゲイ顔にソックリで、ある日、このオヤジに会社のエレベーターの中で、急所をギュッと握られた。
「やっぱりィ、大きいんだから」。ジャニー喜多川顔負けかも。世の中にゲイ顔・ホモ顔があるのが、私の分析と予測。
ある時、この男はジョージア州アトランタでの会合を終え、クルマを走らせると刑務所付近で、
デカイ布製の袋が幾重も積み上げられている光景を見つけた。クルマから降り、門番に中身を尋ねると、処分する囚人服とか。
この男のエライところは、透かさずその門番に100㌦札を握らせたこと。
こんな時、便利な表現は、「これを自由に使ってくれ」(This is to be dispensed to you)。これは中々、出来ない。
田中角栄同様に、人心掌握術があったかも。すると、門番は彼の「ドル箱」(cash cow)になる中身を見せてくれた。
その正体は、ボロボロのジーンズだった。
これは1995年ぐらいまで、アメリカ深南部(Deep South)のこのジョージア州や隣接するアラバマ州の囚人服に由来する。
彼らのズボンは、「ジーンズ」だった。これが1990年代後半以降、日本でも大ヒットした「ヴィンテージ・ジーンズ」や
「サンド・ウォッシュ・ジーンズ」の原型商品。
この廃品のお陰で、この男は原宿にビルを建てた。なお、この商品の利益率は、4万倍から5万倍でしょ。
だって、原価はゼロで海上運賃や輸入通関料金(輸入消費税や輸入関税を含む)を算出しても1着20円以下。
おまけに、1着4万円以上で売れるし。武器や麻薬の利益率を簡単に凌駕する。
『ダヤンの眼』
そこで、今までに遭遇した成金の方々の「まとめ」を最後に報告。彼らは、彼らなりの独特のビジネス感やビジネス極意を会得している。
それは、以下の時系列を容易に想像できたから。
①ヒトが集まる(集中する前)(before)
②ヒトが集まった(集中した後)(after)
そこに、モノやサービスを絡ませれば、誰でも成金に成れるし、経済的自立が可能。次は、アナタの出番かも。
また、この記事を読んで、「オレ」でも「アタシ」でもお金持ちに成れるかもしれないと思った方々への私からの究極的な助言:
成金は限りなく原価がタダに近いモノを他人に転売できた。それ故、彼らは成金に成り得た。
嘗て、イギリス人はインド大陸に群生していた「胡椒」「茶畑」「阿片」に付加価値を見出した(東インド会社の原型モデル)。
だから、彼らは金持ちに成れた。これを次は、日本人がする番。それらは、朝鮮半島や中国大陸にあるかもしれない。
では、片目のダヤン
次回は、夏休みをちょっと頂き、「ヒトは何故戦争をするのかー第三次世界大戦不可避の理由」をお届けします。読者の「きなこ」様と「七生報国」様、少々お待ち下さい。
*写真は、サンド・ウォッシュジーンズ
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本日は、サラリーマン時代に遭遇した「成り金」の方々の話を。その前に成金を国語辞典で調べると、
①(将棋で)敵陣に入り、金の資格を得た駒(コマ)
②急に金持ちになった人。ふ~ん。
一方、和英辞典を引くと、
①(a new rich)
②(a person newly rich)。私的には、米語の(get rich quick)がお薦め。なお、仏語は(nouveau riche)。
【制服成金】
この冴えない初老の男とは、サラリーマン時代、会社のカネで飲めた銀座8丁目の「バー」で出会った。
私が店に備え付けのヤマハのアップライトのピアノで、「エリック・サティ」の曲を弾き終えると、
話し掛けてきた。「曲は判らないけど、クラッシクですよネ」
私は返答もせず黙っていると、彼は更に話を続けた。「ボク、神秘的なモノを扱っているんですヨ」
この時、私のアタマの中では、「長寿水」「水晶玉」「ニセモノのヴァイアグラ」が瞬時に駆け廻り、
「このマルチ野郎」と言い掛けて、「その神秘的なモノは儲かるんですか?」と、言い直した。彼の微笑を今でも覚えている。
彼のビジネスは、特殊の「廃品回収業」でかつ、古物商の免許を取得しているとか。
その特殊性は、廃院・閉院した病院のナースの制服から、倒産したエアラインのCAの制服や閉鎖した工場の女工員の制服まで。
これらすべてを「選手村(彼の独特な表現でソープランドのこと)」や「ヤンキー村(これも彼の表現で一連の性風俗店)」に出荷している。
利益率は6000倍以上。だって、原価ゼロが6000円以上/1着で売れるんだから。確かに、オンナの制服は神秘的かも?
『ダヤンの眼』
この方―女性のモノに特化したところがスゴイ。私が小学校4年生当時に熱中したクワガタ虫取りで、不思議と「ブーチン」
(クワガタ虫のメスのこと)のみしか興味が沸かない同級生がいた。ソイツの現在の職業は、産婦人科医。やっぱりネ。女体の神秘かも?
【桂花成金】
この年下の女性とは、上記と同じ銀座8丁目のバーではなく、「クラブ」で出会った。兎に角、地味で小柄なホステスだったけど。
一度外国のお客さんと一緒に行った時―その外人に一生懸命「英語」で話し掛けているのが印象に残った。
何処となく、松田聖子が話す英語のような感じ。正確には、文法と発音が滅茶苦茶。
ある晩、別のホステスから、「あの娘、地味そうに見えてマンション(棟やフロアーではなく部屋)を3つ持っているのヨ。
一体全体、何やって稼いでいるのかしら」と、耳打ちされ、ちょっと気になっていた。
もっとも、こんな話を店内で彼女に訊くこともできないし、コマッタ。文学的に言うと、ここにオンナの残酷さと冷酷さが垣間見える。
客からの詰問をこの地味女がどうのように対処するかを見たかった・聞きたかっただけでしょ。やっぱり、オンナは怖い。
しかし、切欠は向こうからやってきた。ある日の午前中、会社のPCでメールをチェックしていると、実にヘンな英語が飛び込んできた。
(I am the near company yours here, Is lunch get OK?)えっ!恐らく、「私の会社の近くにいるので、昼メシでもどう?」って感じでしょ。
正確には、(As I’m coming near to your office, Can I have luncheon meeting with me?) が相応しいかも?
それで、昼メシ(パスタとワイン。銀座のオンナは昼間からよく飲む。実際、ボトル1本のワインを二人で開けた)を食べながら話を聞くと、
絶句!ロックバンドのX-JAPANの「ヒデ」の告別式が築地本願寺で執り行われた際、この女性は友人と共に3万人を超える弔問ファンに「薔薇」と「菊」を販売。
この時、ワゴン車3台に花を満載して完売で、約2千万円の売上とか。この「桂花ビジネス(有名人専門)」が彼女の別の顔。
なお、生花・切花の利益率は大体、95㌫以上とか。再び、絶句!なお、食事代は私が奢りました。安い授業料かも?
『ダヤンの眼』
これも当時、会社に出入りしていた女性の保険外交員から聞いた話。私の質問で、派手なオンナと地味なオンナこのどちらの営業成績がイイか?
正解は後者の「地味なオンナ」とか。理由を訊くと、何かを売り付けられる怖さから生じる警戒感があるのに対し(前者)、
後者は全くソレを感じさせないらしい。だから、ウチの娘たち(実際はネコだけど)は、皆一様に地味なのかも?家内は、地味ネコと呼んでいる。
【囚人成金】
この男は、青山にある総合商社の出身。今でも思うことは、この商社出身者は野心家が多く、独立する者が多い。
一方、この対極に位置する商社があの三菱系。在職中に去勢されたのか、生血を抜かれたのか、定年までグループ企業内を終の住処にする者が実に多い。
それから、都知事選に毎回出馬する永遠の泡沫候補「マック赤坂」は、この青山の商社出身。
これは、どうでもいいことだけど、このマック赤坂に私は、ゲイのニオイを感じる。その理由は、
私のいた会社の万年「営業課長代理」のゲイ顔にソックリで、ある日、このオヤジに会社のエレベーターの中で、急所をギュッと握られた。
「やっぱりィ、大きいんだから」。ジャニー喜多川顔負けかも。世の中にゲイ顔・ホモ顔があるのが、私の分析と予測。
ある時、この男はジョージア州アトランタでの会合を終え、クルマを走らせると刑務所付近で、
デカイ布製の袋が幾重も積み上げられている光景を見つけた。クルマから降り、門番に中身を尋ねると、処分する囚人服とか。
この男のエライところは、透かさずその門番に100㌦札を握らせたこと。
こんな時、便利な表現は、「これを自由に使ってくれ」(This is to be dispensed to you)。これは中々、出来ない。
田中角栄同様に、人心掌握術があったかも。すると、門番は彼の「ドル箱」(cash cow)になる中身を見せてくれた。
その正体は、ボロボロのジーンズだった。
これは1995年ぐらいまで、アメリカ深南部(Deep South)のこのジョージア州や隣接するアラバマ州の囚人服に由来する。
彼らのズボンは、「ジーンズ」だった。これが1990年代後半以降、日本でも大ヒットした「ヴィンテージ・ジーンズ」や
「サンド・ウォッシュ・ジーンズ」の原型商品。
この廃品のお陰で、この男は原宿にビルを建てた。なお、この商品の利益率は、4万倍から5万倍でしょ。
だって、原価はゼロで海上運賃や輸入通関料金(輸入消費税や輸入関税を含む)を算出しても1着20円以下。
おまけに、1着4万円以上で売れるし。武器や麻薬の利益率を簡単に凌駕する。
『ダヤンの眼』
そこで、今までに遭遇した成金の方々の「まとめ」を最後に報告。彼らは、彼らなりの独特のビジネス感やビジネス極意を会得している。
それは、以下の時系列を容易に想像できたから。
①ヒトが集まる(集中する前)(before)
②ヒトが集まった(集中した後)(after)
そこに、モノやサービスを絡ませれば、誰でも成金に成れるし、経済的自立が可能。次は、アナタの出番かも。
また、この記事を読んで、「オレ」でも「アタシ」でもお金持ちに成れるかもしれないと思った方々への私からの究極的な助言:
成金は限りなく原価がタダに近いモノを他人に転売できた。それ故、彼らは成金に成り得た。
嘗て、イギリス人はインド大陸に群生していた「胡椒」「茶畑」「阿片」に付加価値を見出した(東インド会社の原型モデル)。
だから、彼らは金持ちに成れた。これを次は、日本人がする番。それらは、朝鮮半島や中国大陸にあるかもしれない。
では、片目のダヤン
次回は、夏休みをちょっと頂き、「ヒトは何故戦争をするのかー第三次世界大戦不可避の理由」をお届けします。読者の「きなこ」様と「七生報国」様、少々お待ち下さい。
*写真は、サンド・ウォッシュジーンズ
◆伏見顕正が政治経済を語ります。
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