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Channel: 伏見顕正(あきまさ)の「時を斬るブログ」
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【ダヤン氏寄稿】原書のススメ≒学問のすすめ

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伏見様及び読者の皆様:

おはようございます。原書の精読―学生なら兎も角、私は勤め人なので時間が取れないと、仰る方もいます。

でも、原書1冊を読むと、同時に数冊の本をナナメ読みした効果が生じるのが私の考え。

例えば、昨日紹介したマクドナルド創設者レイ・クロック(Ray Kroc)の回顧録。この中には、

トルーマン元大統領の台詞が頻繁に出てきます。「重圧に耐えられないのなら、さっさと辞めろ」

(If you can’t stand the heat, get out of the kitchen)。すると、台所から出て行けが何で

「自分の職務」や「自分の職責」なの?との疑問が湧く。英英辞典で調べればいい。キッチンは自分の職の意味。それだけ。

なお、原書を読み込むと、興味深いパターンに気づきます。

①聖書(旧約と新約を含む)からの引用

②シェークスピアからの引用

③③著名人の発言からの引用の3パターン。

また、英米人との会議や雑談や飲み会の時にその一つでも披露すると、相手との距離がぐっと近くなる。

サラリーマン時代、ニューヨークで会議があって、パナマ運河を通行する自社船舶のコンテナ毎に

その通行料金を按分すべきか否かの議題。しかし、シカゴとロスアンジェルスの支店長が強硬に反対。

このお陰で、会議がなかなか終わらない。

それで、私に発言の機会が回ってきたので、上記の発言。「重圧に耐えられないのなら、さっさと辞めろ」すると、

マイアミの支店長曰く、「ハリー・トルーマンがやってきた(Here comes a Harry Truman)」で全員大爆笑。

これで、議案も議決され、一件落着。

それから、レイ・クロックに戻ると。「初めにシナリオありき(In the beginning was the script)」は、

新約聖書のヨハネによる福音書を見事にパクっている。「初めに言葉ありき、言葉は神と共にありき、言葉は神であった

(In the beginning was the Word, and the Word was with God, and the Word was God)。

その当時、私のパクリは言葉を「熱意(enthusiasm)」に変えただけ。この発言後、

もらい泣きしたアメリカ人はいなかったけど、皆一様に「何て、感銘を与えるスピーチなんだ!

(How eloquent speech you made!)とか。こっちは、笑いを堪えるのに精一杯。

最後にシェークスピアの引用を。これは、イギリスの三大スパイ作家であるフォーサイス・ルカレ・デイトンの作品には、
テンコ盛り。例えば、「筆舌に尽くしがたい(beggars all description)」「大バカ者(blinking idiot)」
「チンプンカンプン(It’s Greek to me)」「汚い仕打ちをする(foul play)」や「初めから判りきった結論(foregone conclusion)」とか。
では、片目のダヤン
≪管理人補足≫
フレデリック・フォーサイス(Frederick Forsyth) - 1938年8月25日、イギリス、ケント州アシュフォード出身の作家。スパイ小説や軍を舞台にした作品が多く、世界各国で読まれている。
略歴
19歳でイギリス空軍に入隊後、1956年から1958年まで勤務する。
その後、イースタンディリープレスのレポーターとしてジャーナリズムの世界に入り、
1961年にロイター通信社の特派員としてパリ、西ドイツ、チェコスロバキアで過ごす。
1965年にBBC放送入りし、1967年にナイジェリア内戦(ビアフラ独立戦争)取材の特派員として現地入りした。
そして1970年に、フランスのシャルル・ド・ゴール大統領暗殺未遂事件を書いた処女作『ジャッカルの日』を世に送り出した。
フォーサイスは秘密情報部(MI6)の協力者としてスパイ活動を行い1973年に東ドイツから小包を国外へ持ち出す任務などを行ったほか、
書いた小説は出版前にMI6へ内容を確認していたと2015年に語った[1][2]。
フォーサイスを語る上で欠かせない逸話として、赤道ギニアのクーデター支援がある。
『ジャッカルの日』の印税により、ナイジェリアでの独立戦争に敗れ祖国を失ったビアフラ人のために傭兵部隊を雇い、
赤道ギニア共和国に対しクーデターによる政権転覆を1972年に図った。しかし、計画は船への武器積み込み予定地であるスペインで、
事前に買収していたスペイン国防省の役人の裏切りにより、傭兵隊長がスペインで身柄を拘束され頓挫した。
この実話を下地にして、執筆されたのが第3作にあたる『戦争の犬たち』で、この物語では作戦は成功している。
後年、アカデミー賞俳優のクリストファー・ウォーケン主演で映画化された。ただし『朝日新聞』の取材には、
作戦会議を取材させてもらっただけで、傭兵達が自分を首謀者だと思い込んだのだと、計画への関与を否定している(「AK-47 カラシニコフ」より)。
また、ロシアの危機を描いた『イコン』(1996年)は、現在のロシア情勢と照らし合わせてもリンクするところが多く、
再評価されている。フォーサイスは同作で執筆活動の終結を宣言した。そのため、直後の来日時のサイン会
(東京・八重洲ブックセンターなど)では、多くのファンが詰めかける結果となった。
結局、絶筆宣言は覆され、8年ぶりにスパイ小説『アヴェンジャー』を発表した。その後、アンドリュー・ロイド=ウェバーと共に
『オペラ座の怪人』の続編となる『ラヴ・ネヴァー・ダイズ (ミュージカル)』、原作はフォーサイスの作品『マンハッタンの怪人』
(The Phantom of Manhattan))のミュージカル脚本を上梓し、アルカーイダやタリバンなど複雑な思惑の絡み合う
イスラム社会とテロリズムを描いた『アフガンの男』(2008年)を発表する。
トリビア
•日本での出版第一号は1971年に刊行された『ジャッカルの日』で、出版元角川書店の当時担当者だった角川春樹は

•「世界的にも無名の作家で、日本での翻訳出版権も日本円で当時、数万円で契約出来た」と

•自著「わが闘争ー不良青年は世界を目指す」で語っている。

•『ハイディング・プレイス』(フジテレビ出版)は米露日を背景に、日本を舞台にした政治スリラー。

•登場人物の一人は俳優高倉健を念頭に執筆された。同作は日本側主導で、映画化を念頭に企画が進められていたが、

•「原作の内容が余りにも、アレだったので...映画化はなくなった」と、ラッパーの宇多丸が、2013年11月9日放映の

•レギュラー番組『5時に夢中!』(東京MXテレビ)で明らかにした。 

ジョン・ル・カレ(John le Carré、1931年10月19日 - ;
本名:デイヴィッド・ジョン・ムア・ コーンウェル〈David J. M. Cornwell〉)は、イギリス・イングランド、ドーセットの
プール出身の小説家。スパイ小説で知られており、映画化された作品も多い。息子に作家のニック・ハーカウェイ。
概要
スイスのベルン大学とオックスフォード大学のリンカーン・カレッジで学び、イートン校で2年間教鞭を取る。
その後外務英連邦省に入り、MI6に所属、主に西ドイツ(在ボン大使館、在ハンブルク領事館)で働く。
外交官として働く傍ら、その経験を元に小説を書き始め、1961年(29歳)のとき発表した『死者にかかってきた電話』で
小説家としてデビュー。1963年の『寒い国から帰ってきたスパイ』でエドガー賞 長編賞を受賞し、世界的に評価を得る。
彼の作品の多くは、さえない初老のスパイ「ジョージ・スマイリー」が登場し、その中でもスマイリーを主人公としたものは
60年代では『死者にかかってきた電話』『高貴なる殺人』、70年代では『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』
『スクールボーイ閣下』『スマイリーと仲間たち』の合計5作である。特に70年代に発表した長編3作は全てスマイリーを
主人公としており、日本ではその3作を「スマイリー三部作」と呼ぶ。

レン・デイトン
レオナード・シリル・デイトン(Leonard Cyril Deighton, 1929年2月18日 - )は、イギリスの作家。
スパイ小説やノンフィクションの巨匠として有名。ロンドン出身。

★結局、デイトンを除く二人はスパイ(MI6)だったんですね。

*写真は銀座のクラブ、ザボンでくつろぐフォーサイス





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