新左翼と後藤組
後藤組の力は資金力と腕力だけではない。山口組の目下の最大関心事は暴力団対策法への対応だ。反権力を掲げる遠藤誠弁護士を擁して、法律闘争に余念がない。
山口組にこの異色の弁護士をスカウトしたのが、実は後藤組長だった。さらに言えば、後藤組長に紹介したのが野村秋介だった。
92年に暴力団新法反対の集会、デモが三回繰り広げられ当時話題を集めたが、参加者は新右翼・新左翼・暴力団の三者共闘だった。
弁護士の遠藤誠は、本法の違憲を主張する行政訴訟の弁護に際して、山口組からの12億円余の資金提供の申出を受けたが無償で弁護している。
また、遠藤と野村秋介の音頭により、暴力団有志による「任侠市民連合」、右翼団体・一水会の青年組織「統一戦線義勇軍」、
新左翼の日本共産党(行動派)が合同で、デモ行進などによる反対運動を展開した。鈴木邦男もデモに参加した。
●”人権派”弁護士・遠藤誠とは
1930年宮城県大川原町生まれ。仙台陸軍幼年学校中退。東京大学法学部に進み、1953年に卒業、55年司法試験に合格。
千葉地裁判事補を3年務め61年弁護士に転職。帝銀事件弁護団長、永山則夫連続射殺魔事件主任弁護人、
反戦自衛官事件弁護団長を務めた。遠藤誠法律事務所所長。
現在の後藤忠政
2016年3月、山口組と神戸山口組が分列し対立を深める中、後藤は療養を目的に日本へ帰国。
関西のある組織関係者によれば「(後藤が)両山口組との接触はない」と断言していが、今だにうがった見方も根強くあり、
「神戸山口組が後藤元組長のお見舞いに来るらしい」など確定的ではない情報が流れた。後藤は3月30日に退院したといい、
「過去に交友のあった民間施設を訪れた」と目撃情報が寄せられている。今後も後藤の動向に各方面から視線が注がれている。
*写真は暴対法反対で共闘した人権派弁護士の遠藤誠
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