伏見様及び読者の皆様:
今回は、「フィリピン・パブの顛末記」(実際は、今月中に提出)を綴ろうとしましたが。
それより、カナダ・バンクーバーで、日本人女性が不潔なカナダ人の中年男に殺害された事件。
この訃報を聞いて、脳裏に焼きついていた事件が昨日のように蘇りました。
サラリーマン時代、職場でも家庭でも世の中を震憾させた事件―今回と同じ、日本人の語学留学生(こっちはオトコ)が、
留学先のアメリカのハロウィーン・パーティーの際、そのアメリカ人宅に於いて、銃でアタマ・胸・腹を三発の弾丸で撃ち抜かれた。
その理由は、この男子学生がアメリカ人から「フリーズ!」(凍っちまえ!)(FREEZE!=DON’T MOVE=HOLD UP)
「そのママ、動くな」の意味と、大声で云われたにも拘わらず、彼は自分のポケットに手を突っ込んでしまったから。
この時のマスコミの論調は、「アメリカ銃社会の怖さ」や「人種差別国家」から「犯罪国家アメリカ」まで、多種多様。
そして、私は自分の意見を朝日新聞の読者欄にも投稿したけれど、その論調は紙面に掲載されることはなかった。
謝礼の手紙だけ。私が展開したかった論点は、「この事件にGHQ占領下の時代からの日本の英語教育の歪さと脆さが顕著に露呈した」と、指摘。
そして、このアメリカの銃社会を如実に示した結末。このアメ公野郎、逮捕されたんだけど、裁判で無罪を勝ち取った。
治外法権内(自分の自宅内)での正当防衛がその判決理由。このへんに私のアメリカ人に対しての
対立二者感情(ambivalentであって、ambiguousではない)がある。
判り易く言うと、「どちらかと云えば好きだけど、決して好きとも言えず、やや嫌いな部類に入る」。
所謂、複雑な感情(mixed feelings)に近い。もっとも、中国人や朝鮮人は、年少時から大嫌い。
時間とヒマとカネがあったら、奴ら専用の殺人ウィルスを作りたい。
丁度、この前後から勤務していた会社は、業界初のTOEIC試験を導入。そのスコアが830点以下の社員は、足し切り。
即ち、サヨナラの自主退職になった。オマケは、少額の退職金だけ。この目的は、本社の外人が考案した究極の「リストラ案」。
何しろ、280名強の社員が110名以下になったから。でも、これが外資系の宿命かも?
そこで、偶然にもスコアが上位だった(第一回目は945点。第二回目は985点)私が、勤務後の5時30分
(当時の勤務時間は9時から5時)から社員全員(外人社員を除く)にそのTOEIC試験対策を施すことになった。
一方、満足な過去問集もない時代。1960年代生まれの方なら、直ぐに思い付く―参考書の赤本(各大学の過去問集を編纂した)もなく、
受験ツールがない時代。その回答は、旺文社の「ラジオ大学受験講座」ですネ。
私は会社の最寄り駅近くにあった「駅前留学のノバ」(経営破綻後、事業再生)に立ち寄り、講師が使う英会話教材を見せて頂いた。
そう、TOEIC受験対策にこの講師用教材を最初、利用した。その教材はこんな感じ。
―アナタがアメリカ人の家に招かれました。その女性主人がこう云いました。
「私のネコに触ったら、ダメ!」(Please don’t touch my cat!)
アナタの答えは?
(1) Yes, I do.
(2) Yes, I don’t.
(3) No, I do touch.
(4) No, I don’t touch.
―アナタはアメリカ人の異性から、こう云われました。
「ボク・アタシのコトを愛してくれるかい(かしら)?」(Do you love me, don’t you?)
アナタの答えは?
(1) No, I don’t.
(2) No, I do.
(3) Yes, I could do.
(4) Are you serious?
『でれでれ草の英語塾』ではないから、詳しい説明は省くけど。正解は、(4)と(4)。
先ず、私の言いたいこと。上記2問が出来なかった方は、「かなり高い確率」で海外に於いて、犯罪に巻き込まれる可能性がある。
ちなみに、この2つの問題が不正解だった社員の結末―全員が830点に届かず、会社を去った。もっとも、私だったらこんな回答かも。
(5) Madam, No problem. I’m a famous cat breeder.
(6) How much you pay me?
次に、オーストラリア人のロックミュージシャン「リック・スプリングフィールド」の往年の名曲―
「見知らぬ野郎(オンナ)に話し掛けるな!」(Don’t talk to Strangers!)こそが、海外での最大の武器。
私は、地元の東京でよく、ガイジンから話し掛けられて、それなりの対応をするけれど。
一方、海外に一旦出ると、「見知らぬ者」とは昔から一切、話をしなかった。危険だから。
街角でも空港でもバーでも。だから、相手がしつこい場合は、「身元をハッキリ云ってくれ!」
(Identify Yourself!) で、おしまい。これが生き残る鉄則。
それから、部下には,「海外に行ったら、角を二本もった鬼になれ!」
(BE ORGE with Two Horns!) と、よく檄を飛ばしました。武士道精神の根幹かも?
恐らく、バンクーバーで殺害された日本女性は、街角でカナダ野郎にこう云われたのでしょうネ。
勿論、片言の日本語と英語混じりで。
―「日本の方ですね。ボク、昔から日本人が大好きです。これから、お茶でもどうですか?」
この時、被害女性は、この野郎を完全に無視をするか。それとも、「一人にして」(Leave me Alone)や
「アタシ、中国人なの。バイバイ」(I’m Chinese. Bye-Bye)若しくは、「この野郎!つきまとうな!」(You Dog! Don’t Dog Me!)でも
云っていれば、殺害されなかったハズ。後悔の念は、侮辱と共に消えない。
そして、最後にもう一つカナダのエピソードを。サラリーマンを辞めて、カナダにビジネス・チャンスを見出した私は、
そのカナダ大陸を跨ぎ、縦横無尽に旅をした。今でも、もう一度トライしたいと思っている商材は、「オイルサンド」
(石油を含んだ砂)と「アスベスト」(日本では使用不許可。英語の発音では、アスベストス)。
それで、カナダのビジネス拠点にしていたモントリオール(ケベック州)へ戻る途中でのモンクトン空港(ニュー・ブランズウィック州)で、
その出来事は起こった。乗降客は地元の白人カナダ人(彼らは皆、ロブスターが入った箱を持っていた)ばかりだったので、
他の乗降客である外国人(黒人やアジア人を含む)は、容易に区別ができた。それと、カナダの面白いコトは、北(寒冷地)に行く程、
黒人が少なくなるコト。これは、アメリカでは考えられない。何しろ、アラスカ州でも黒人はいるから。
私は丁度、手荷物検査を経て、エア・カナダの搭乗口に行く際に、アナウンスが流れた。
「ご案内申し上げます。日本語が話せるお客様は至急、手荷物検査場にお戻り下さい。ありがとうございます」
私は時間があったので、その検査場に戻ると、涙と嗚咽で顔がグチャグチャになった日本女性と連れのオンナがいた。
先ず、カナダ人の係官の話を聞くと、その涙顔のオンナがバックを持ったママ、荷物スキャナーに飛び込んできた。
オレがアンタ、テロリストかい?と、云っても号泣したママで何も答えない。連れのオンナも黙ったママ。
「ダンナ、一体全体、どうなっちまっているの?」(Sir, What’s the fucking up among the two Japanese girls?)
私はこの係官の表情を未だに覚えている。偶然に会った厄介な異星人に近いオンナに、シコタマ、手を焼いた感じ。
そして、私が日本人で、ビジネスでカナダに来ている、と連れのオンナに告げると、顔全体に笑顔が広がった。
決して、双方とも美人とは表現できない方。すると、彼女は「二人とも卒業旅行で来ているんです」とか。共に、同じ女子大出身。
「サヤカ(涙女の名前)がバックを持って、スキャナーにダイブしたのは、亡くなった父親の遺影が入っているからなんです」
この時、私のアタマの中には、「遺影」に相応しい単語は出て来なかった。思い付いたのは、「形見」や「記念品」の(keepsake)のみ。
英語では、(a small object that it gives you so that you will remember them)。
それで、私は係官に彼女の遺影を見せ、こう説明した。「この形見―日本では、写真の霊魂は不滅と信じられている。
だから、彼女は断じてテロリストではない」(This keepsake is that man’s soul in picture is immortal in Japan.
It is believed to everybody ubiquitous the country. So, she is no/not a terrorist)
これで万事OK。そしたら、二人とも帰国後、是非とも私に御礼をしたいと、私の名刺をしきりに、強請(ねだ)った。
もっとも、今日まで「何の連絡」も彼女らから無いけれど。世の中そんなもの。
それで、最大のオチは、この二名のオンナの出身大学があの「ミチコ」と同じこと。完全納得又は、激しい合意。また、
このオンナ二名。万が一、私が駆け付けなかったなら、カナダでどんな運命が待ち構えていたのか?
空港内の特別留置所で、日本領事館の職員が来るまで、お昼寝やお遊戯でもしたのかしら?
仮に、このブログを本人や連れの女性が読んでいたら、コメ欄にカキコを残して下さい。勿論、御礼や謝礼は一切、要求しません。
ご心配なく。でも、ネコでも礼を尽くす動物であるコトをお忘れなく。かしこ。
だから、英語に自信のない方―海外旅行は「ツアー」又は「英語がデキル方の同伴」が無難。
誰も異国でクタバル(kick the bucket)のは、御免だから。
片目のダヤン
次回は、中国人民元のIMFに於ける「特別引出権」(Special Drawing Rights)に対する私の見解と論点を抽出して、綴ります。
*写真は、容疑者の男と一緒に歩く日本人女性
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