伏見様及び読者の皆様:
昨今、報道されている神奈川県横浜市神奈川区の大口病院の中毒死殺人事件に関して。
新聞やテレビ報道に接するうち、私は15年前の中学校のクラス会を思い出しました。
一次会と二次会で、席が隣で話し合った同級生は、都立校には進学せず、私立の海城高校
(当時、この卒業生の浪人男が金属バットで両親を撲殺して、バット高校と評された)から二浪を経て、弘前大医学部に進学。
その時の話は専ら、勤務先の「ヒエラルキー」(階級組織)についての熱いディスカッション。
「オマエ(私のコト)の勤務先が羨ましい。だって、外人のトップにオマエは直接、話すことが出来るだろう」と、同級生。
「だって、トップに直談判しなきゃ、仕事は進まないだろう」と、私。
すると、そんな「ヒエラルキー」(階級制度)があるなんて、信じられないと、同級生はボヤク。
話を聞くと、彼の勤務先の総合病院(当時は茨城県に所在)は、以下のようなガチガチのピラミッド構造で成立していた。
① 病院長(絶対権力者)
② 副院長(ナンバー2)
③ 担当医師長(ナンバー3)
④ 出納長(事務方のトップ)
⑤ 担当医(同級生はココの地位)
⑥ 副出納長(事務方のナンバー2)
⑦ 薬剤部長(薬剤部のトップ)
⑧ 副薬剤部長(薬剤部のナンバー2)
⑨ 看護師長(ナースのトップ)
⑩ 副看護師長(ナースのナンバー2)
⑪ アザーズ(その他の職員及び、出入り業者)
⑫ 入院患者と外来患者
そして、同級生は⑤の担当医だから、直接①②③の方々と話をすることは出来ない。
先ずは、出納長に接触してから、③の担当医師長のご機嫌を探らなければならない。
この時の根回しで、その出納長と担当医師長に現金授受があるらしい。自民党本部顔負け。
正に、官僚機構と同じ。そして、読者の方々に注意喚起して頂きたいのは、⑫の入院患者と外来患者が我々「一般納税者」に他ならないコト。
もっとも、中には役所関連にお勤めで、⑪アザーズに近い方もいるかもしれませんが。
往年の松本清張や高木彬光。そして、フォーサイスやル・カレをこの上なく愛した読者の一人として、今回の大口病院での
「中毒死殺人事件」の犯人は、「複数犯」であること。そして、彼らは⑪のアザーズに潜伏していることは、容易に想像できる。
完全犯罪は成立しないという原則を鑑みると、
① 実行犯は、殺人用具の点滴を薬剤部からナース・ステイション又は病室に運び込んだ「デリバリー・スタッフ」が濃厚。恐らく、同点滴を台車で搬入・搬出。
② 毎回、患者が亡くなる「4階病棟」が決め手。恐らく、老人患者なので、身内も少ない。そうすると、財産分与を受ける人間も限られてくる。死亡した患者の新たな被保佐人や身元引受人は一体、誰なのか?
③ 主謀犯は、事務方の下層職員で、協力者が看護師の誰かと、想像できる。勿論、シナリオを描いたのは、前者の事務方。そうすると、同病院で3~4名の職員が直接関与している可能性大。
④ 結論は、少額の保険金殺人(突然死に見せかけた?)でしょう。たった、数百万円前後のカネを得る目的で、無抵抗の老人患者を殺害した。
神奈川県警捜査本部の方々-このブログをお読みになっていたら、執筆者望外の喜びです。
サラリーマン時代、貴組織本部が横浜港大黒埠頭で、「中国人密航者」のガサ入れに立ち会わせて頂いた者です。
外資系海運会社及び、海運業界に属する者として。
あの時は、コンテナ内の温度設定から貨物の衝撃度合いをコメントしました。すると、一人の刑事から、
「やっぱり、専門家の見解は違う」とのお褒めの言葉を頂きました。
今回の「ヤマ」は、殺人用具の点滴にあります。その点滴の上部に位置するキャップに注射器を使用して、
「何分ぐらい」で、界面活性剤(Wetting Agents)の混入が可能なのか。早速、製造元に問い合わせて、そのメーカーで実際に、「実験」して下さい。
私のカンでは、30秒から45秒前後で、1分以内。その根拠理由は、学生時代に化学を専攻したからです。
事件の早期解決を願っています。かしこ。
片目のダヤン
追記:前述の松本清張や高木彬光が生きていたら、この事件を絶対、小説のモチーフにしましたネ。
望ましい題名は、「45秒間の混入」。絶対、ベストセラー間違いなし。
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