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伏見様及び読者の皆様:
先ず、『でれでれ草の英語塾』の予想外の反響に感謝。先週も取引先のお客さんのところに行くと、
その総務部の部長の息子が熱心に読んでいるとか。この息子さん、都立の進学校に通っていて、
現在受験前の高校三年生。聞くと、文系志望で千葉大と立教大を目指しているとか。
おまけに、前述の品の良いレイアウト構成のブログをプリントして、記載英文を一字一句日本語訳にした答案用紙?
を見せてくれた。また、その日本語記載もシャーペンで書き込んでいる。このへんが勉強熱心な高校生らしい。
それで、総務部の部長曰く、「ウチの息子、現役で志望校に入れるでしょうか?」私の回答は、
「可能です。それも、上位大学も視野に入っています。受験英語で大事なコトは、三つに集約されます」と。彼にピンポイントに助言。
① 英文を日本語に一字一句訳すことを止めて、2つか3つの文章に要約。例えば、第一回目の文章は
「女性の権利」「女性の参政権」「有色人種の女性の権利」。そこから、執筆者は何を言いたいのか?
その執筆者の提案事項を推察しながら、考える。
② 英文を読む際、一番気をつけることは、「接続詞」。文法的には、等位接続詞と従属接続詞に分類できる。
結果は、前後の要旨がほとんど、「真逆」になるから。それと、次に述べる「シン・リジィー」の往年の名曲、
「甘い言葉に気をつけろ!(邦題名)」(Don’t believe a word!) を捩ると、
「甘い接続詞に気をつけろ!」(Don’t believe a conjunction!)。
③ 難しい単語は、自分のアタマで英訳すること。例えば、「パトラサイド」(父親殺し)(patricide)は、
「キル・ファーザー」。その逆の「母親殺し」は、「マトラサイド」で、(matricide)「キル・マザー」。
そして、このサイド(cide)。殺虫剤(insecticide)や民族虐殺(genocide)や自殺(suicide)で、大活躍。
そして、この手の単語をこの上なく愛すのは、アイルランド・ダブリン出身の元祖ヘビメタバンドの「シン・リジィー」。
それで、本題の「サックスの思い出」を。初めてヒトが「サックス」を吹いているのを見たのは、
小学校四年生の夏休み。友だちとクワガタ虫やカブト虫取りに熱中していた時。そして、
ロン毛でその髪の毛を半分くらい「グリーン」に染め抜いたオトコは、半裸で早朝、
5時過ぎに都立小金井公園にいた。ある時、予想外にノコギリクワガタが取れたので、
早めに引き上げようとすると、そのオトコに声を掛けられた。
「キミタチ、(実際、我々は二人だった)そんなに沢山取ってどうするの?」
「自宅で飼います。夏や休みの宿題もあるし」と、私。
「でも、ムシ(虫)たちの気持ちも考えないと」と、そのオトコ。
「ソレ、どういう意味ですか?」と、再び私。
「人間もムシたちも決められた時間しか、生きられない。だから、森に還してあげるんだ」
この時、このオトコの口元をよく見ると、前歯(上下を含む)がソックリなかったことを未だに覚えている。
そして、この後二人はコイツを「歯なし男」と呼び合った。結局、ムシは森に還さず、自宅に持ち帰ったけど。
これがあったのか?フライフィッシングや渓流釣りをしても釣り上げた獲物は、「必ず川に還す」。
キャッチアンドリリースが私の釣り哲学。
次は、中学校時代。吉祥寺サンロード内にあったレコード店「新星堂」の入口にデカイポスターが張られた
(英語では、ビルボード)。それは、ブルース・スプリングスティーンの日本でのデビュー作
(海外ではこのアルバムは3作目)「明日なき暴走」(Born to Run)だった。そのトナリにはサックスを吹く
黒人のクラレンス・クレモンズ(故人)。同店員に試聴の申し入れをすると、デカイ音響で「明日なき暴走」を流してくれた。
早速、購入して自宅で改めて聴くと、「シカゴ」(アメリカの有名なロックバンドの一つ)風。
しかし、歌詞がとても刹那的(この当時は、歌詞カードを見ながら)で、都会っぽい。
この男―マンハッタンのあるニュージャージー州生まれだけど、その都会に馴染めず、街全体に一矢を報いる感じがした。
彼の作品は、よく聴きました。この後の「闇に吠える街」(Darkness of the Edge of Town)から
「ザ・リバー」(The River)まで。でも、「ボーン・イン・ザ・USA」あたりからは、パッタリ聴かなくなりました。
その理由は、サリンジャー作の「ライ麦畑でつかまえて」と同様、子供や若年層向けの作品だから。
彼を日本の作家に例えると、五木寛之で、歌手だったら山口百恵のような感じ。青春時代前期の「発疹(ハシカ)」と同じ。
そして、高校時代。この時の印象が未だに強い。当時、都立高校は、普通高と職業校に分かれ、
前者の高校の一部は制服がなく、「私服」たっだ。これは、一部の都立高専も含まれた。だから、
高校三年間の私の服装-ジーパンとTシャツとジャケット(春・夏)で、
コーデュロイの黒のパンツとボタンダウンシャツとダッフルコート(秋・冬)だった。
この私服の特権で、パチンコ屋から雀荘、競馬場、居酒屋、ストリップ劇場、ポルノ映画館まで。
所謂、オトナの「休息地」又は「避難場所」に足を入れることが出来た。その中でも放課後、
ほぼ無遅刻・無欠席(当時、単位はなかったが割引券をくれた)で出席したのが、ポルノ映画館の「小金井名画座」。
場所は、中央線武蔵小金井駅北口から徒歩5分弱。学校がその中央線沿線にあったから、超便利だった。今はもうない。
当時、料金は500円で三本立てだった。この時の女優陣(アスリート選手団)は晩年の谷ナオミから、
デビュー仕立ての日向明子。そして、作品は全部観たと豪語できる「風祭ゆき」。
ちなみに、私のお勧めの作品は、「こます」。勿論、日活提供。その他の映画配給会社、
ミリオン映画や新東宝や大蔵映画は、ストーリー性やドラマ性がないばかりか、ブスだらけだった。
おまけに、オトコもゲス。また、映画脚本も最低だった。
だから、日活以外の時は学校の宿題の片づけや予習をしていました。勉強は、ポルノ映画館で「GO!」かも。
さあ、始めよう(It’s a go!)。そんなある日、初老の男に声を掛けられ、
「キミ、洋モノ(西洋ポルノ)だったら、東京駅八重洲口の『八重洲名画座』に行くべきだ」とか。
この映画館には、その翌週の日曜日の午後に行きました。
館内はタバコの煙モクモクで、安いアルコール(多分、焼酎かしら)のニオイプンプン。
そこで、題名は忘れてしまったけど、「サックス」をモチーフにしたコメディーポルノ映画に出会いました。
主人公は、大学を卒業して間もなくて保険会社に働く、若い男。
コイツの特技は、コトをする前に、サックスでオンナのアソコに「息(音色)を吹きかける」。
それで、複数のオンナをゲットすることができた。
ちなみに、オンナの共通の台詞は、「サックスでアタシに息(音色)を吹きかけて」(Breathe to me by saxophone)。
この映画のオチは、主人公に複数のオンナがいることがバレでしまい、五人のオンナ全員で、
オトコの息子にサックスで息を吹きかけて、おしまい。とても、ハリウッド的なハッピーエンディング。
また、字幕スーパーに出なかった台詞が面白かった。「(オトコの息子が)勃起する前に、
アタシ達サックス財団を独力で設立したんだ」(Before erecting himself, We’ve just erected a saxophone foundation by ourselves)
これは、erectで「勃起する」と「設立する」を引っ掛けている。なお、BreathとBreatheの発音は違います。なお、八重洲名画座も今はない。
最後は、サラリーマン時代のエピソード。アメリカ出張の際、宿泊先のホテルのトーク番組から。
前述の黒人サックス奏者、クラレンス・クレモンズ(故人)がそのトーク番組に出演していて、
サプライス・ゲストがあの前大統領のビル・クリントン。このクリントンがサックスを吹きながら登場。
でも、彼が吹けたのは、明日なき暴走の「サワリ」部分のみだったけど。
それで、このクリントンの性格がモロに出ていたのが、以下の会話。
クラレンス:「ビル、バンドに加わらないか?」(Bill, Are you joining the band?)
クリントン:「時間をくれ。家内に相談しないと」(Give some time. I’ll have to consult with my wife)
ここで、出演者全員大爆笑。やはり、モニカ・ルインスキー(ホワイトハウスの政治実習生のオンナ)のコトで、
相当懲りたみたい。この時、流行ったセリフは、「汚れたドレス」(stained dress)。原因は、何かしら?
それと、ビル・クリントンのもう一つの素顔を。これは、ある人物から聞いたことで、
彼はネルソン・ロックフェラー(愛人宅で腹上死した超大金持ちの輩)の隠し子。
池田大作の隠し子顔負けかも?なお、腹上死は英語で、(sweet death)。やっぱり、
英語は面白い。前原誠司、秘書と愛人と一緒に読んでるかい?
来年から、サックスを吹くつもり。どうしても、飼いネコに息(音色)を吹きかけたくて。
勿論、家内ではありません。
では、片目のダヤン
次回は、『でれでれ草の英語塾』第四回で記した田中氏(仮名)と、一緒に行った「ピンキチ・パブ」
(フィリピン・クラブのこと)の顛末記を。約12年振りに行って、ビックリしたこと。ホステスが全員、
高齢化している。40・50・60代が当たり前?
今に、70代や80代のフィリピンホステスも登場して、老人ホームとコラボかも?
日本社会は確実に、高齢化していますネ。そこで、おカネと時間があり、比較的に年配女性が好きな方は、
バーを出店して下さい。名称は、『サックスのグレーな音色』がお薦め。募集したら、
数名の枠で候補者が100名を超えるかも?なお、開店時には私から「花輪」を送ります。かしこ。
*写真は元大統領ビル・クリントンの実父という説のあるネルソン・ロックフェラー
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