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【ダヤン氏寄稿】コンビニ人間を読んで

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伏見様及び読者の皆様:

本来なら、「サックスの思い出」を今回は綴ろうとしましたが。家内が定期購読している文芸春秋(月刊)を

私が何時も読まないので、「もう、読まなかったら止める」とのお説教。

ちなみに、ジャニーズ事務所と違って、自宅にはネコ部屋はあるけど、「説教部屋」は、ありません。あしからず。

それで、読んでみました。先月号で、掲載されていた第155回芥川賞を受賞した村田沙耶香原作の

「コンビニ人間」を拝読させて頂きました。

同賞選考委員のあの村上龍を始め、他の選考委員もこの作品を絶賛。例えば、現代社会の縮図について、

ユーモアとペーソスを織り交ぜながら、正確に描いているとか。でも、私の読後の感想は、彼等とは真逆で180度違う。

「超複雑そうで実に至極単純なマニュアル組織運営(特に、コンビニ)に対して、

同化不能だった自分自身を作者は被虐的に描いている」―そんな感じがしました。

では、オマエ(私)だったら、どんなストーリー展開するの?に対してのご質問(この作者から来たら、望外の喜びかも)に対して。

先ず、私だったら、この作品を二部作にします。勿論、題名も変えて:

①コンビニ人間―「病的興奮・ヒステリア」HYSTERIA

②コンビニ人間―「放火狂・パイラメイニア」PYROMANIA

両方ともアイルランド人とイギリス人が混合しているロックバンド「デフレパード」のアルバムタイトルだけど。

私的には、双方とも1980年代の名作と、評価できる。

「病的興奮・ヒステリア」は、主人公が店の売上金の数日分(出来れば一週間分近く)を持ち逃げして、

元祖女のエロ作家である瀬戸内寂聴が主催する「尼寺」に駆け込む。そして、モサドのスパイから秘密裏にイスラエル製

ウージー機関銃の武器供与を受け、警察や機動隊との臨戦態勢。主人公は、自分自身を永遠の非正規雇用者にした張本人の

セブンイレブン前会長の鈴木敏文を人質として要求。最後の結末は、その鈴木を殺害して、本人も警察に撃たれてジ・エンド。

このBGMは、エアロスミスがお薦め。

「放火狂・パイラメイニア」は、大学在籍時からコンビニでしか自分の拠り所が見つけられなかった哀れな主人公。

そのバイトを辞めて、やるせないアラフォーの気持ちを放火活動に転化する。全国津々浦々のセブンイレブンに決まって、

深夜3時過ぎに来店して、「モトロフ・カクテル」(火炎瓶)で火を放つ。最後は、警察の取り調べで、こうぽつり。

「だって、傍にコンビニがあるんだもん」このBGMは、ELO(Electric Light Orchestra)がお薦め。

彼らは意外と、幻想的な音楽と世界を提供している。

ここからは、私の学生時代のエピソードに被るけど。中学校の同級生が青学に通っていた為、よく渋谷で飲みました。

その帰り道、渋谷駅の井の頭線口に「詩集売り」の若いオンナ必ずいた。実は、そのオンナがこの文芸春秋に掲載されていた作者のお顔にソックリ。

恐縮ですが、無意味なロン毛で、目・鼻・口のところが。全部かも?

それで、我々は二人や三人連れなのに、不思議と私だけいつも声を掛けられた。「ワタシの詩集買って下さい」と。

カルト教団かも?私はこのオンナを今でも「オウム真理教」か「統一教会」の洗脳済兼熱狂進行中信者と、認識している。

でも、ひょっとして、とても本人とは識別できないミイラの教祖を未だ崇めている「創価学会」だったかも。

ある時、そのオンナから再度声を掛けられ、「買ってくれない理由を話して下さい」とか。それで、

私は酔った勢いもあったのか、「キミが自殺する前に必ず購入する」と、不覚にも云ってしまった。

そしたら、その翌週。「アタシ、今週自殺するから買って下さい」だって。私は決して、購入はしなかったけど。

きっと、このへんが詐欺に引っ掛る奴と引っ掛からない奴の分岐点(crucial point)でしょうネ。この世の中、

騙す奴と騙される奴の比率は、ほぼ50対50が私の経験知と形式知。詳しくは、

フォーサイス作の「THE DECEIVER」を御読み下さい。

文芸春秋社と日本文学振興会が主催している芥川賞と直木賞。これは、私が丁度、ロックのCDを購入しなくなった2000年と重なる。

不思議と、この年(サラリーマンだったけど)から芥川賞や直木賞受賞本と同時に、ロックのCDも一切、購入しなくなった。

理由は、様々だけど。要は、「トキメキ」「ハラハラ」「ドキドキ」「ワクワク」感がないこと。

つまり、今回の「コンビニ人間」も含めて、最初から2~3ページを読み進むと大体、結末が読めてしまう。

ロックでも最初の20秒前後を聴くと、サビとエンドの部分が容易に想像できてしまう。

このへんを家内に云うと、「それはアナタがオヤジで老人になったから」とか。そうかしら。

十代の頃、熱中して読んだ同じ芥川賞の開高健や中上健次や松本清張なんて、常に読者の期待を裏切るドンデン返しがあるし、

一旦読み始めたら最後の一行を読み終えるまで眠れない。

中学・高校の時、中間・期末テストの直前以外、ほとんどこれら3人の著作を朝まで読んでいました。

そして、三島由紀夫同様に開高健もノーベル文学賞を受賞できたのが、私の見解。

実際、ノーベル文学賞受賞作家の川端康成や大江健三郎より、読む価値があるし、

ある意味で作品全体が預言性に満ちていると、思います。このへんがちょっと、ピンクフロイドっぽい。

それから、毎年秋になると、話題を提供する村上春樹って、何処が良いんでしょうか?私には、解読不能。

でも、マーケティングの成功だけは、評価できますネ。

だって、日本の作家で「イギリス英語」と「アメリカ英語」の翻訳者を分けたのは、コイツだけでしょ?

そして、時間のある方は、松本清張の「昭和史発掘」を御読み下さい。戦後の三鷹事件や下山事件のシナリオを描いたのが、

すべてアメリカGHQとCIAの前身のOSSだったことが判ります。彼は実に有能な「内通者」(インフォーマー)を多方面にそれも、

複数持っていた。これが、スパイマスターに成れる必須定義。

万が一、日本の諜報機関が戦後、創設されていたら、清張がその初代長官に相応しかった。

モサドの伝説的な長官「イッサー・ハレル」を凌いだかもしれない。彼なら皇室と政治の朝鮮化と中国化を未然に防いだでしょう。

ロックでも、もう一度聴き返したのは、前述したデフレパードで終わり。これも時代かしら?

でも、こうやって歴史の語り手・語り部が減って行くんでしょうネ。文化芸術の全盛期は遠くになりにけり。

最後に、開高健の「オーパ!」に出てくる私のお気に入りの言葉を。

一時間、幸せになりたかったら酒を飲みなさい。

三日間、幸せになりたかったら結婚しなさい。

八日間、幸せになりたかったら豚を殺して食べなさい。

永遠に、幸せになりたかった釣りを覚えなさい。

ちなみに、私の場合は、

一時間、幸せになりたかったらロックを聴きなさい。

三日間、幸せになりたかったら楽器を奏でなさい。

八日間、幸せになりたかったら海外旅行をしなさい。

永遠に、幸せになりたかったらネコを飼いなさい。

では、片目のダヤン 

次回は絶対必ず、「サックス」を綴ります。

*写真はナチスの残党狩り(アイヒマン逮捕)で有名な、初代モサド長官のイッサー・ハレル


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